松原容疑者は「自分は子どもが好きなんだ」と話していたが…
高校生の頃は『自分は本当に子どもが好きなんだ』と話していて、私が出かける時も『お母さん、僕が見ているので大丈夫ですよ』と言って自宅前の駐車場で遊ぶ子供たちの見守りをしてくれました。だから、今回の事件を知った時には、にわかには信じられませんでした。
子供たちが空気で膨らませたふわふわのボールで、サッカーやドッジボールをする姿を松原容疑者が加わるでもなく眺めていたこともあります。ボールが道路に出ると、松原容疑者は『車が危ないから』と言って、子どもたちのために自分で取りに行ってました。今年になってからも、自分の兄弟に『好きなお菓子を買っていいぞ』と言ってスーパーに連れていく姿も見ました」
小・中学校の同級生が、松原容疑者の当時の印象を語る。
「小学生の頃、休み時間によく一緒にドッジボールをしたりして遊んでいました。いつも輪の中心にいる感じではありませんでしたが、友達は決して少ない方ではなかったと思います。松原容疑者の家は小学校から歩いてすぐなので、放課後はお互いの家を行き来して、よくテレビゲームをしました。遊んでいる間も、歳の離れた弟をいつもあやしていて、こいつは優しいヤツなんだな、と思った記憶があります」
不登校の原因は“家庭環境の変化”にあった⁉
ただ、松原容疑者は中学校に入った頃から、その“陰”の部分を徐々に見せるようになってきたという。前出とは別の同級生が語る。
「松原は、中学入学後すぐに野球部に入ったんですが、それから一カ月もしないうちに突然不登校になったんです。松原とはそれから一気に疎遠になりました。中学校の卒業式に彼が来ていたかどうかもわかりません。それでも、何とか中学校は卒業したようで、その後は通信制の高校に行ったと聞いています。松原は昔、『子供が好きだから将来は保育士になりたい』と語っていたので、なんであんなひどいことを、と本当に驚きました。
不登校の原因は“家庭環境の変化”にあったようです。4人兄弟のうち、唯一松原だけが、母親が再婚した際の“連れ子”でした。松原が小学生の時に妹が生まれてから、どうも家庭が荒れはじめたようです」