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5歳でギャルに目覚め、9歳でタイに…異国で1人ギャルを続けた女性が、電気電子工学科に入学したワケ「どうすれば盛れるかだけを考えて…」

ギャル電インタビュー#1

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きょうこ あとはルーズソックスが重すぎるから、アラビックヤマトで止めるとか(笑)。マッキーでアイラインとか、油性ペンでハイライトを描くとか。みんなが正しいと思っていることじゃなくて、とりあえず自分で確かめたことしか信じないんです。

まお 真似したくなりましたね。ちょっとやりましたけど、あれを考えるギャルはやっぱすごいなって思います。

 

ギャルから学んだ自己アイデンティティ

――まおさんはもともとギャルが好きだったのでしょうか?

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まお 私は、2000年代の初期の時ってまだ小さかったんですよ。5歳とか6歳だったんですけど、テレビに出てるガングロギャルがめちゃめちゃかっこいいなと心惹かれてしまって。自分が好きなことをファッションでも態度でもスタイルでも表しているのが、めっちゃいいなって思ったんですよね。

先日大学院を卒業したまおさん

――5、6歳って早いですよね。

まお そうですね。5歳くらいから、ギャルのバイブスに憧れを持っていましたね。私、肌が元々黒いんです。タイとのハーフなんですけど、人と違うところにずっと違和感があって。でもギャルの生き方だったり、メイク方法だったりを見ていると、だんだん自分の中の違和感が、アイデンティティになっていって。そういう自分を受け入れることができるようになったんです。

――まおさんはタイに住んでいた時期があったんですよね。

まお そうです。9歳からタイに住んでいました。日本からタイにギャルカルチャーを輸入して、タイでたった1人ギャルをやっていました(笑)。周りにギャルはいないのに、日本に帰るたびに大量の『egg』を毎月買って、読んでいましたね。今はネットカルチャーがすごく盛んになってきたので、タイにもギャルっぽい子はいるみたいですけど、当時はほんとにいなくて。孤独でしたけど、やりたいことをやってましたね。