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5歳でギャルに目覚め、9歳でタイに…異国で1人ギャルを続けた女性が、電気電子工学科に入学したワケ「どうすれば盛れるかだけを考えて…」

ギャル電インタビュー#1

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ポールダンスの衣装をキラキラにしたくて

――きょうこさんが電子工作に出会ったきっかけはなんでしょうか?

きょうこ ポールダンスを趣味でやっていた時期があったんです。結婚式の二次会とかに知り合いが呼んでくれて、ポールダンスを披露していました。最初は趣味だったんですけど、お小遣い程度のお金を稼ぐことができるようになって、そしたらだんだん衣装も凝るようになりました。

 ポールダンス自体はそこまでうまくなかったので、それなら見た目が派手な方が見てる人も盛り上がるんじゃないかと思って、ダンサーの衣装専門のサイトとかを見るようになったんですけど、その衣装がめちゃくちゃ高かったんです。そんな時にたまたま電子工作というのがあることを知って、これをマスターしたら自分でキラキラの派手な衣装が作れるじゃん! と思って電子工作を学び始めました。私も最初は独学でした。100均で買ってきた光るライトとかを分解して学んでいました。

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――お互い別々に電子工作と出会っていたんですね。

きょうこ 私は最初、ダンサーの中で電子工作を流行らせたかったんです。ダンサーが自分で電飾を作れるようになったら最強じゃんって思っていました。でもダンサーはダンスの練習に忙しいので、誰も電子工作をやってくれなくて。そういうことじゃないんだなと思いました。

――それでダンサー以外で仲間を探し始めたと。

きょうこ そうです。電子工作やってる女の子が当時はぜんぜんいなかったです。そんな時にふと電子工作をするのに、メリットがある層ってギャルじゃないかって思いました。ギャルは派手なものが好きだし、新しいものを受け入れやすい、それに奇想天外なことを思いつく。電子工作との相性バッチリじゃんと思って、知り合いの人とかに飲み会で「今さ、電子工作するギャル探してるんだけどいないかな」って2年くらい言い続けました。