作るときの基準は「盛れる」かどうか
まお 私は、当時ブログに電子工作について書いてたんです。ギャルが大好きだったので、ギャルのファッションに合うような光るピアスとかを作って載せていました。
そうしているうちに、知人から「なんかギャルで電子工作してる人とか探してる人いるよ」って言われて、会ったらすぐに意気投合して、ギャル電というユニットを組み始めました。
きょうこ でも集まってユニットを作ったはいいものの、何からすればいいのかよくわからなくて(笑)。とりあえず、まおがIT企業でインターンしていたので、その会社で情報交換するイベントを開催して、うちらギャルが電子工作し、それをプレゼンで発表するみたいなことをしていました(笑)。今考えるとむちゃくちゃだなと思うんですけど。
まお 周りの人も最初は「こいつら大丈夫か?」って目で見てくるんですよね(笑)。当たり前ですけど。こんな派手で奇抜な2人が電子工作について真剣にプレゼンしているので(笑)。でもどんどんやるにつれて、意外とみんな受け入れてくださって。それでいろいろ発信していこうと思って、ギャル電として活動をはじめました。
――電子工作をやっていて一番楽しい時は完成した時でしょうか?
きょうこ いや、盛れた時ですかね(笑)。そもそも電子工作をやる理由は盛るためなので(笑)。もちろん完成した時も嬉しいけど、それを身につけて、写真撮って盛れた時が一番ですね。体につけてバチッと決まったぜって時がたまらないです。誰かに褒められなくても、つけた瞬間に、うわっ思ってたよりもいけてる! ってバイブスが上がります。
まお そうですね。常に“盛れ”を気にしています。作るときの基準は盛れるかどうかです。そこがギャル×電子工作の醍醐味だと思いますね。
【後編を読む】 「緊急事態宣言で渋谷のライトが消えて…」“公序良俗”を掲げるギャル集団は、なぜはんだごてを片手に立ち上がったのか
写真=今井知佑/文藝春秋
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