文春野球読者の皆さん、お久しぶりです! まさかまた書かせていただけるとは思っていなくて驚いているのですが、ただのヤクルトファンの1人として率直に今の想いを書きたいと思います。
ヤクルトの強さ「13のポイント」
あの!!! ヤクルト強くないですか!!!?
(1)塩見泰隆選手絶好調(打率.296、9月18日にはサイクル安打達成)
(2)代打天才川端慎吾選手が超人的にすごい(今季代打で25安打、打率.375)
(3)オスナ選手、サンタナ選手がコンスタントに打ってくれるうえにホームランもある!守備もいい! 走ってくれるし全力プレイありがたい!
(4)打撃好調中村悠平選手(打率.288、もちろんリードもいい!)
(5)石川雅規投手がものすごくいい!(防御率2.16)
(6)奥川恭伸投手ありがとう!(現在8勝、7戦連続無四球)
(7)後半に入ってきて先発投手が増えた!!(石川、小川泰弘、奥川、高橋奎二、サイスニード、スアレス、原樹理、高梨裕稔)
(8)投手の皆さんが長いイニング投げてくださるし序盤大量失点することがない
(9)サイスニード投手、穴場のドーナツ屋ミスタードーナツ発見後から上り調子
(10)後半戦のチーム打率、チーム防御率、共にリーグ1位。防御率は12球団中1位!
(11)チームの雰囲気がいい!(ナポレオンポーズにオスナちゃんダンス! もうみんな可愛すぎませんか! ベンチの選手たちの動画集円盤にしてください買います)
(12)9月22日、ついに首位になった(現在も首位をキープ)
(13)村神様山田様青木様
(記録はいずれも10月1日現在)
ばばーっと書いてみただけでこんな感じ。本当にすごい。ばばーっと書いただけなのに嬉しいことばっかりどんどん浮かんでくる。連敗とか怪我人とか借金とか、そんな悩みが……ない!!!! なにこれ! ありがとうございます!(幸せすぎて困惑)ごめんなさい、浮かれてしまっています。
だって、投手が課題と何年も言われ続けている中、投手陣がこんなに頑張ってくれているんですよ!? 開幕前の順位予想では、ほとんどの解説陣が最下位にしていたのに(もう慣れましたし、なんなら逆に燃えますけどね)Aクラスにずっといて優勝争いして首位にもなっているんです! 浮かれないなんて無理です!(感涙)
今年のチーム防御率、昨年の4点後半から、3点台前半へ向上した理由
そしてこの最高のチームの監督が、私がヤクルトを好きになるきっかけになった高津臣吾監督! 昨年から1軍監督を務め今季で2年目。チームは2019、2020年は2年連続最下位。毎年ピッチャーが……と言われている中、今年は昨年のチーム防御率4.61から3.45に!(10月1日時点)。連戦も多い中、体力的にもバテるはずなのに、休ませながら、育成もしながら、好調を維持し続けているんです。
これら全てを叶えながら上位を狙うなんてそんなこと出来るの?と、高津マジックの凄さに驚かされているのですが、思えば高津監督の采配には愛と厳しさの両方を感じることが多いかもしれません。ゲームで例えると、「確実性が高いけれど経験値は少なめ」と、「確実性は低いけれど経験値は5倍」の2択があったならば後者を選ぶような感じ。
とくにピッチャーの起用に関して感じるのですが、例えば昨年の梅野雄吾投手は、石川投手に勝ちがつきそうな試合のリリーフで出てきて勝ちを消してしまう試合が何度か続きました。他の試合ではいいのに石川投手が投げる日に限って打たれてしまう。ファンからすると、梅野投手もプレッシャーを感じてしまうから、石川投手の登板日は他のピッチャーの方がいいんじゃないか、と思ってしまう厳しい場面でも同じように梅野投手をマウンドに送り出す。
高津采配に感じる「愛と厳しさ」
私には「自分でこの壁を乗り越えなさい。これから先、上を目指すならもっと厳しい場面で投げる時が必ず出てくる」そんなメッセージに見えてなりませんでした。そんな梅野投手は今季前半戦、数々の試合で火消しをし、石川投手の勝ちをアシストすることも。梅野投手の努力はもちろんですが、高津監督の実戦での育成力を感じた瞬間でした。
どうしてこんなすごく勇気のいる選択が出来るのか。このチームの状態の良さ、雰囲気の良さがなぜ維持出来るのか。その理由のひとつが垣間見えた動画が9月7日球団公式のYouTubeで公開されました。動画は試合前のミーティングでの高津監督の言葉。
「絶対大丈夫。まだまだこれから大事なゲームが待っているけれど、自分のことを理解して自分の足元をしっかり見つめて周りのチームメイトを信じ、このチームスワローズの一枚岩で行ったら絶対崩れる事はない。絶対大丈夫。しっかり自信を持って戦いなさい。なんかあったら僕が出て行きます、なんかあったら僕やコーチに相談してください。自分で抱え込まないで。これがチームスワローズ。これでずっと戦ってきた。昨年の反省を生かし今年どうやって戦っていくか、去年の悔しい思いをどうやって今年晴らすかっていうことをずっとやってきたのが今年のチームスワローズ。みんな自信を持って頑張れば絶対大丈夫、絶対いけるから。どんなことがあっても僕らは崩れない」
何度も絶対大丈夫と選手の皆さんにお話しされていました。