えっ……。
10月4日、時刻は13時50分、淡路島で仕事を終えた僕は神戸に向かうバスのチケットを購入。ターミナルの椅子に腰掛けスマートフォンに目をやったところだ。
「楽天イーグルスの藤田一也に戦力外通告」の文字。
えっ……。
おもわず、画面から目をそらしてしまう。
えっ??
もっかい薄目でみたけどやっぱりそう書いてあった。
そろそろ藤田一也の出番だと思っていたのに……
嘘やん? なんでなん?ってなった。確かに今シーズンはここまで一軍でのプレーはなかった。しかし怪我で出場できない訳でなく、実際二軍では元気にプレーし成績も残していた。なんなら、そろそろ藤田一也の出番だろうという雰囲気さえあったように感じている。
9月14日には「藤田一也が楽天を救う」なんてツイートを残している自分がいたし、それに反応してくれる楽天ファンもいた。背番号6が一軍に上がるんじゃないか?を肌で感じながらも実際それがなかったということが球団の答えだったのだろう。プロ野球選手になったからには誰しもに必ず訪れてしまう瞬間ではあるにせよ、あまりにも突然でしんどい。しんどいよ……。
実は今回のコラム、残り少ないゲームでの厳しい優勝争いに欠かせないピースとして藤田一也が必要じゃない?といった内容をまさに執筆中であった。守備、バッティング、野球選手としてはもちろん、浅村選手や島内選手とはまた違う力でチームの指揮を上げる事ができる人間力。彼がベンチにいるだけで、「あとひとつ」いや2つくらいは負けが勝ちに変わっていてもおかしくないピッチャーもいるような気がする。
そんなことを書いている矢先のバットニュース……。
山崎剛選手、小深田大翔選手にも事前に藤田一也氏について伺っていたのに、挟み込む場所がない。
だって質問が藤田一也を電化製品で例えたら? やねんもんなぁー。
小深田大翔選手は「いるだけで場の雰囲気がよくなるから空気清浄機」、山崎剛選手は「電気そのもの」だという。「周りを明るくするし、そもそもなくてはならない存在だから」。
……って、0点の質問を100点で返してくるなよ。しかも偶然にもファンの思い代弁してくれる形になってるぅ。
いや、ちょっと待ってくれ。別にまだ何も決まった訳じゃない。球団からは大功労者ということもあり、次のポストも約束されているらしい、そして本人が現役を望めば、ユニフォームが変わろうがプレイヤーの可能性は充分にあるのだ。空気清浄機を壊す気か!