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来季はライト岡林、センター大島、レフト石川昂!? 新しいドラゴンズの外野陣を考えてみた

文春野球コラム ペナントレース2021

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 来年に向けてドラゴンズが生まれ変わろうとしているのをすごく感じています。

 先日、井領雅貴選手、遠藤一星選手、武田健吾選手という3人の外野手に戦力外通告が行われました。僕は井領さんのキャラが大好きだったので、すごく残念ですし、寂しいです。井領さんはアップ中に僕たちの曲「ドラMAX」を歌ってくれていましたからね!

 でも、これまで一軍の試合に出ていた選手がいなくなるということは、新たな選手が一軍に上がることになります。新しい血がめぐるわけですよね。

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 投手陣は毎年頑張っていますし、今年もピカイチで良かったのですが、野手陣は思うような成績が残せませんでした。課題の打撃という部分に、しっかりと球団が目を向けたんじゃないかと感じたのです。来年、ドラゴンズが強いチームに生まれ変わるために、舵を切ったのではないでしょうか。

 というわけで、ここでは2022年のドラゴンズの外野陣について考えてみたいと思います!

筆者・辻本達規(BOYS AND MEN)

大島さんをレフトに追いやる選手が出てきてほしい!

 まず、大島洋平さんのセンターは「不動」と言われていますが、僕は大島さんのセンターを動かすぐらいの選手に出てきてほしいと思っています。コンスタントに結果を出し続けている打撃はもちろんのこと、大島さんの守備はずっと安定感がありますし、守備範囲も衰えているようには見えません。ものすごい強肩ではありませんが、スローイングがいいですし、コントロールもいい。素晴らしいセンターだと思います。

 ただ、その大島さんをレフトなどに追いやることができるような選手が出てこないといけないんじゃないでしょうか。マイナスの意味ではなく、チームにとってプラスになるような守備位置の移動ですね。

 第一候補は、岡林勇希選手でしょう。今は一軍で結果も出していますからね。センター、レフト、ライト、どこでも守れますし、元投手ですから肩も強い。どこからでもホームに帰ってきた走者を刺せる選手になってほしいと思います。あと、もっと走ってもいい! まだ一軍での盗塁数は1。本当は何も怖いものなんてないはずなんですよ。ゆくゆくは優勝のかかった大一番で盗塁を決めてもらわないと困る選手ですから、今はとにかく走りまくってしまえばいいと思います。

岡林勇希

 

 僕、石川昂弥選手は外野でもいいんじゃないかとも思っています。とにかくあのバッティングを見たい! 一軍の打席に立ってもらいたい! サードのポジション争いで高橋周平さんを超えるのを待つのは、ちょっともったいなさ過ぎます。昂弥くんは元投手ですから肩も強いですし、足も速い。絶対、外野もできると思います。もちろん、セカンドを守ってもらう選択肢もありますよね。周平さんも初めて規定打席に達したのは、セカンドを守っていたときでしたから。

 昨年、周平さんが故障したときに一軍の打席に立ちましたが、大器の片鱗は間違いなく見えました。今年はケガが残念でしたが、来年は万全になって出てきてくれるはず。シーズン通してフルで使いたい選手です。福留孝介さんやヤクルトの村上宗隆選手のように育ってくれることを期待しています!

 根尾昂選手にも割り込んできてもらいたいです。根尾くんはシーズン前半は試合に出場していて、守備は良かったのですが、打撃が苦しかったですね。彼は“岐阜の宝”ですので、ここからグッと成長してくれるのを期待しています!

 打撃に定評のある郡司裕也選手をレフトで起用するプランもありますよね(12日に行われたフェニックスリーグには4番サードで先発して途中からレフト)。木下拓哉選手という正捕手がいるのですから、ここはしっかりと固定して、打撃のいいキャッチャーの出場機会を得るためにも複数ポジションを守ることができるようになってほしいですね。

 キャッチャーからコンバートされて大成した選手は、和田一浩さん、山崎武司さんなど、本当にたくさんいます。福田永将選手も元キャッチャーですから。キャッチャーといえば、アリエル・マルティネス選手にもレフトをやってほしいですね。

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