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「傀儡と見られるのでは」新総裁・岸田文雄は“あの男”に似ている…めでたいはずの首相就任に感じる「悲劇の匂い」

2021/10/02

 自民党の総裁選は岸田文雄が勝利。

 岸田さんは凄い。さっそく会見があったが「ちゃんと記者の質問に答えていた」。素晴らしい。感動した。こんな逸材が自民党にいたとは。これまでフニャフニャしてるとか優柔不断とか言ってすいませんでした。

岸田文雄 ©文藝春秋

 しかし意地悪な新聞は岸田氏が議員票で圧倒した理由をこう書いている。

『安倍・麻生・甘利氏「3A」結束』(朝日新聞9月30日)

 この3氏が岸田氏を決選投票で推したから総裁になれたのだと。岸田氏周辺は「傀儡と見られる」との不安を抱えているという。

岸田新総裁は誰に似ている?

 ザワザワする。この感じって既視感がある。過去に似ている政権では誰だろう。

 岸田氏は「宏池会」のトップです。宏池会とは自民党の名門派閥で政策的にはリベラルで憲法改正には慎重派が多く、いわゆる「ハト派」と呼ばれる。

 その「宏池会」から首相が誕生したら宮澤喜一以来で約30年ぶり。そういえばあのときも最大派閥の竹下派に宮澤氏は選ばれたという経緯があった。やはり宮澤政権に似ているのだろうか?

 いや、もっと悲劇的な例を思い出した。94年の村山富市首相である。