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「あからさまにする勇気が必要かな」ぺこ&りゅうちぇる夫妻が明かした"生理・性教育”に対する“本音”

『生理CAMP みんなで聞く・知る・語る!』より #1

note

自分自身のためにもあからさまにする勇気を

りゅうちぇる:「生理に気づかないフリをしてほしい」人もいますよね。だったら無理にシェアしなくていい。でも、「わかってほしい」なら、恥ずかしがらずにきちんと伝えるべきです。そのほうが絶対、男性も嬉しいし、それで引く男は、その程度のヤツ。しっかり向き合ってこそ、絆が深まるはずです。

ぺこ:たとえば、「お腹が痛いから毛布を持ってきて」とか「頭が痛いから寝させて」とか、意図を伝えることが大事です。そこを抜かして「あー、眠い」ばかり言われたら、相手だって「なんでそんなに眠いの?」と思うし、そしたら「なんでわからないの?」となり、悪循環しか生まれないですよね。

りゅうちぇる:こんな話を聞いたことがあります。男性上司から「今日はうまくいかないね。わかるよ」みたいなことを言われて、「気持ち悪い、生理のことは知らないフリをしてほしい」と女性社員は思ったと。一方で「ああ、優しいな」と思う女性もいるだろうし、本当に人それぞれです。だから、女性側には「私はこういう人間です」と、あからさまにする勇気が必要かなと思います。自分自身のためにもね。

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生理の話はもっと当たり前のようになってほしい

ぺこ:もし、生理痛で会社を休みたいけれど、言いにくいなら、「熱があるから休みます」って噓をついていいと思います。

りゅうちぇる:そうだね。男の人に悟ってほしいけれど、これ以上聞かれたくない場合は、「腹痛です」と言い切るのも手だと思います。

「生理なんて、男の子のいる場で言っちゃダメ」という考えの人も多いです。でも、そもそも、何を恥ずかしがり、タブーに思っていたのか? 僕たちは、いろいろな分野において、「そもそも」について考え始めた世代なのかな。

ぺこ:アメリカの学校で、3キロくらいの本物みたいな赤ちゃん人形を生徒に渡して、1日世話をさせる授業があるとネットで見ました。すごく大変で、その経験があるからこそ、安易に子どもを作らないようになるらしいです。日本の生理・性教育にもぜひ取り入れてほしいですね。自分の子どもが小学生、中学生になったとき、生理の話はもっと当たり前のようになってほしいと思います。