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 太田医師によると、へそのごまのにおいは、ピアスの穴に垢が溜まったときに発する悪臭に似ているとか。記者の耳にはピアスの穴が開いていないのでよく分からないのだが、穴がある人はちょっと嗅いでみてほしい。

オススメの「そうじ方法」は…

 太田医師は、「においが気になるなら、やり過ぎない程度にそうじをすればいい」という意見だ。

「お風呂の中でへそをよくふやかして、垢を浮かせて取り除くのが安全な方法。手術の前に看護師が患者のへそのそうじをするときは、オリーブオイルを垂らして、へその内部をふやかしてから綿棒でやさしく拭き取るようにします。いずれにしても、底の部分は、裏側がすぐに腹膜なので絶対触らないこと。側面の垢だけを取るようにすること。それができないならやらないほうがいい」

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 おへその深さは人それぞれで、当然深い人ほどごま(垢)もたまりやすい。太田医師によると、おへそが浅い人はそれほどにおわないので、放置しても構わないとのこと。でべその人は腹膜が外側に出てしまっているので、これはアンタッチャブルだ。

太田医師によると、おへそが浅い人はそれほどにおわないので放置しても構わないという。おへその形は人それぞれ、それによってとるべき対応も変わってくる ©iStock.com

 話をまとめる。

 へそのごまの正体は「垢」なので、放置すれば異臭を発することになる。

 へその底は「腹膜一枚」の脆い構造なので、そこを触るのは危険だ。

 そうじをするならへそ全体を湿らせて、ごま(垢)をふやかしてから、側面だけを綿棒などでやさしく撫でるようにして取り去ること。

 それが恐い、あるいは上手にできる自信がないならやらないこと。

 ちなみにおへそは耳と違って、引っ搔いても快楽物質は出てこないとのこと。その意味では「常習性」はなさそうなのだが……。