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『「次の時代つくって」平井氏がデジタル相退任』(10月6日)
え?
平井先生が花束を受け取り、手を振っている。辞めちゃったの?
9日の紙面では「格差ないデジタル社会願う」という平井氏の退任インタビューが載っていた。「既得権益との闘い続く」と。まるで悪と闘い続けたヒーローである。
わずか1か月で退任。何があった?
ここで素朴な疑問が浮かぶ。四国新聞しか読んでいない人の中には、あれだけ紙面で推されていた平井氏がなぜわずか1か月で退任したのかよくわからない人もいるのでは? しかも平井氏は岸田派であり、岸田氏が総理になったのだから大臣の座は盤石なはず。一体何があった?
香川県の皆さま、実はこの1か月、デジタル庁の不祥事が次々に大きく報道されていたのです。
同じ地方紙を見てみよう。
『デジタル庁、平井氏同席 接待3回、次官処分』(大分合同新聞9月25日)
この手の不祥事が各紙で報じられていた。しかし平井氏のファミリー企業・四国新聞はハズキルーペがないとわからないくらい小さな扱いだったのだ。いわゆるベタ記事。
それだけではない。『平井デジタル相が出席の会議、音声データ保存せず 私文書扱いに』(毎日新聞WEB9月16日)というスクープも各紙は後追いしたが四国新聞は紙面で報じていなかった。ちょっと衝撃的だった。ファミリー政治家のまずい話題は小さく扱うか、報じない。
その一方で香川の皆さんは次の記事は覚えていることだろう。7日の社会面にデカデカと掲載されていた記事。