昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/10/12

『「小川議員主役」映画上映 県教委「不適切」と謝罪 高松の高校世界史授業 公選法違反恐れ』(四国新聞10月7日)

 四コマ漫画の隣だからいちばん目立つスペースだ。抜粋する。

《高松市の県立高校で7~9月、立憲民主党の小川淳也衆院議員(比例四国)を取り上げた映画を、3年生の世界史の授業中に見せていたことが6日分かった。18歳の生徒は選挙権を得ており、小川氏が出馬を予定している次期衆院選も間近に控えている。同映画は、映画監督自らが「小川氏が主人公」と話しており、教育基本法が定める政治的中立を逸脱する不適切な教材に当たるとして、県教委は事態を重視。学校は生徒だけでなく、5日には保護者説明会を開いて直接謝罪する異例の対応を取ったほか、上映した30代の男性教諭への処分を検討している。》

 四国新聞、激おこです。

四国新聞10月7日の紙面

 他紙はどう報じたか。たとえば読売新聞は『候補予定者の実録映画上映 衆院選 高松の県立高3年授業で』(10月6日)。

 社会面で他の記事と同じくらいのスペースで、「衆院選に出馬を表明している特定の衆院議員のドキュメンタリー映画」と書いていた。

 これと比べると四国新聞が「小川」「小川」と何回も小川氏の名前を前面に出していることがわかる。まるで小川氏を叱っているようにも錯覚する。

四国新聞は“戦闘モード全開”

 でも、なんと言っても読みどころはあの四国新聞に「政治的中立を逸脱する」とか「政治的中立を欠いた」という言葉が載っていることだった。いつも激烈な平井推しなのに最高すぎる。

 面白かったのは、10月10日の四国新聞に載った、時事通信との合同世論調査の結果だ。

『立民県議の「新聞社排除発言」 7割「問題ある」 立民支持者も6割強』
 
 これは何かといえば、今年3月、立憲民主党の香川県連幹事長だった県議が、県の新たな新型コロナウイルス対策について議案発表前に報じた新聞社を「排除したらいい」などと発言した件だ。ここでいう「新聞社」は四国新聞のこと。

 この件は県外にも届いたようで、東京新聞でも報じられた。

《5月1日の四国新聞の一面には、選挙で平井さんと議席を争う立民県連会長の小川淳也衆院議員の謝罪コメントが載った。他党の県議は「衆院選ののろしが上がったと感じた」と語る。》(6月17日)

 春の騒動を選挙前の世論調査できちんと堀り返す、四国新聞の丁寧な報道。政治家の脅しは許してはならないという意志を感じる。あ、そういえばNECに対して「徹底的に干す」「脅しておいて」と言っていた初代デジタル大臣もいたような……。

 四国新聞は「家族の後押し」を感じられる報道スタイルだと書いたが、ここまでくると「家族総出でやりますんで」という戦闘モードが伝わってくる。選挙期間中はどんな報道をするのか見逃せない。全国からの注視をおススメしたい。香川県民だけが読むのはもったいない。

 ここまでは「香川1区」でしたが、先週は「東京8区」も目立った。

 れいわ新選組の山本太郎代表が東京8区から出馬すると表明したからだ。自民党の石原伸晃氏の選挙区でもある。

 しかし東京8区が注目されているのは、それだけが理由ではない。