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《ただ、同区には、野党共闘を呼びかける「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)を介して、れいわが共通政策を結ぶ立憲、共産両党がそれぞれ候補者を擁立している。両党間では、立憲新顔の吉田晴美氏に一本化する方向で調整が進んでいたため、困惑が広がる。》(朝日新聞デジタル10月8日)

 つまり「野党共闘とは?」も大きな論議となってしまったのである。

 ここでどうしても考えてしまうのは石原伸晃氏の政界再編力である。

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 私は以前から「日本の政界を動かしているのは石原伸晃」説を唱えている(ただし本人の意図していないところで)。

石原伸晃 ©文藝春秋

 例を挙げよう。

・2012年の自民党総裁選。当初本命とも言われたのは石原伸晃。しかし失言などで失速。その結果、第2次安倍政権誕生。

・そのあと父親の石原慎太郎(東京都知事)が国政復帰を表明。伸晃がピリッとしないから(?)第三極の波が起きた。

・2012年の衆院選では俳優の山本太郎が石原伸晃のいる東京8区から出馬。その1年後に山本氏は政界入り。

・2016年の東京都知事選は小池百合子が立候補。自民党東京都連にケンカを売った。当時の都連会長は石原伸晃。

石原伸晃の政界再編力、今回は?

 見てわかるように、この10年の政界を動かしているのは石原伸晃さんなのです。ただし本人の意図していないところで。

 するとまた激変が。山本太郎が11日に東京8区からの出馬の取り止めを発表。つまりこうなった。

・2021年衆院選で東京8区をめぐり、野党共闘について注目が集まる。←NEW

 これでますます東京8区は見逃せなくなった。石原伸晃の政局力って本当に凄い。本人の意図しないところで!