――「非常用備品ボックス」には、どのようなものが入っている?
ライト、水(ペットボトル)、非常用トイレ、目隠し用シートなどです。
もしトイレに行きたくなったら…
――閉じ込められているエレベーター内でトイレに行きたくなったら、どのように対処すればよい?
「非常用備品ボックス」が設置されていれば、非常用トイレセットが入っていますので、それを使いましょう。目隠しになるものも、入っています。
設置されていない場合の対応について、理想的には、自分のバックやリュックなどに、非常用トイレ・大きな黒いビニールのごみ袋を常備して、それを使います。
非常用トイレがない時でも、ビニール袋に吸水できる紙・布を入れたものを用います。目隠しが無い時は、コートなどで臨時に隠します。
ちなみに、私は出張用のバック、リュックに、非常用トイレまたは大小ビニール袋、テイッシュを常備して、備えています。決して、かさばるものではありません。
――自分が住んでいるマンションや勤め先のエレベーターに「非常用備品ボックス」が設置されていない場合、どのような備えをしておけばよい?
自分の手荷物に、このような時に役立つものを入れて持ち歩くことをお勧めします。
大地震の際には、エレベーターに閉じ込められた時以外にも役立ちます。
例として、LEDライトが付いたモバイルバッテリー(数台用+充電ケーブルは各種接続対応のもの)、大小のビニール袋とティッシュペーパー(大袋は黒色が望ましい)などの非常用品。
キーホルダーには、笛も付けておきます。笛は、大きい音の出るものを選びましょう。
少々時間がかかっても、ご自分の住んでいるマンションやお勤め先のビルなどのエレベーターに、「非常用備品ボックス」を設置するように、働きかけましょう。
――7日夜の地震で停止したエレベーターに閉じ込められたケースは、1都3県で合わせて28件あった。これはどのように受け止めている?
今後、想定される大地震を考えると、言い過ぎかもしれませんが、良い「防災訓練」や警告だったと思い、自分たちが閉じ込められた時を想像して、エレベーター内に備蓄するなどの備えを進める必要があります。
7日夜の最大震度5強の地震でも28件あった、停止したエレベーターに閉じ込められるケース。
誰にでも遭遇する可能性はあるので、今回の地震を教訓に、閉じ込められた時の正しい対処法を頭に入れ、万が一のことを考えた備えを始めてみてはいかがだろうか。