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「10年間で300缶しか売れなかった」……廃棄前の“嘆きツイート”で注文が増加! 意外な使い道に救われる

source : 提携メディア

genre : ニュース

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製造の様子

ーー「Candy缶」のどういった部分が注目された?

“無地のカラフルな缶“というのがありそうでなかったのだと思います。特に、最近はアイドルやアニメのキャラクターなどを”推す“という文化があるのですが、各人各キャラにテーマカラーが備わっていまして、その色に合わせて缶を買いたい、という需要が多いです。


ーー1番人気の形状は?

人気の缶の形状は、A4サイズの紙がすっぽり入るワーク缶です。

推し活で収集するクリアファイル、フライヤー、缶バッジ、シールなどはこれまで段ボールや引き出しなどに雑に収納されることが多く、大事なグッズが傷んでしまうというモヤモヤがあったそうなのですが、それを専用の、推しカラーの缶に入れて保存するということで大事なグッズを守ることができる(しかも複数推しがいる場合でも缶の色で一目でどこに何が入ってるかわかる)ということだそうです。

ワーク缶(ナイトブルー)

「ワーク缶」のもともとのターゲットは紙や文房具でした

ーー購入した人たちからはどういった声が届いているの?

皆様、大事なグッズを缶に入れてくださり、写真付きでSNSに投稿してくださったりしています。缶かんの感触もよい、こういうのありそうでなかった、など、ご好評いただいております!


ーー需要の多い「推し活」に使用されることに対してはどう思う?

「推し活」という言葉すら知りませんでしたが、僕自身昔からネット民なので、オタク民の気持ちは割と理解できる方だと思っていて、あーなるほど、そうなんだ~へー、という感じですぐ腹落ちしました。

なので、たとえば缶のフタと胴体の色を変えてキャラの攻め受けみたいなのを表現して収納したい、みたいなニーズも理解できました。ちなみに、もともとのターゲットは「ワーク缶」の名前の通り、紙や文房具でした。

ワーク缶もカラーバリエーション豊富

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ーー改めて、缶の魅力を教えて。

缶は保存性に長けており、防湿・防塵・遮光など中身を守ることができるのが一番の魅力だと思っています。更に言うと、そんな保存に長けた缶だからこそ、人は缶の中に想いを詰めると考えています。思い出の品だったり、大事な商品だったり、入れるものは様々ですが、そこには人の想いが必ず存在していて、そんな想いを守り、人から人へ繋ぎ、未来まで続けていけるのがその真価の一つではないかと思います。