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週刊誌報道を高木氏は否定したが、このあと決定的な記事が出た。地元の「日刊県民福井」が1面で『高木氏週刊誌報道 窃盗疑惑は「事実」』と書いたのである(2016年1月13日)。
衝撃だった。これは逃げられないかと思いきや、意外な「助っ人」があらわれた。この記事が出た2016年1月13日はSMAP解散報道と重なったのである。なんというタイミング。なので全国的にはあまり話題にならなかった。
しかもその翌週、今度は「週刊文春」が『政界激震スクープ TPP立役者に重大疑惑 「甘利明大臣事務所に 賄賂1200万円を渡した」』 (2016年1月28日号)を報じた。これで世間の目は甘利氏に集中することになった。高木氏、かなりラッキーな展開であった。
岸田人事を読み解くキーワード
だが運命は皮肉だ。あれから6年、岸田首相は「甘利」「高木」を同時に復活させたのである。よりによって過去の説明があやふやな2人を。こんなのまた炎上するに決まってる。岸田首相は天然なのか? それとも幹事長の甘利氏に人事を相談したらこんな形になったのか?
実は岸田人事を読み解く一つのキーワードがある。毎日新聞のこの記事だ。
『岸田政権、原発回帰色濃く』(10月6日)
電力業界が最も歓迎するのは甘利明幹事長の誕生だという。