先日、下記のようなツイートをさせていただいたところ、現役のJリーガーはもちろん、多くのYouTuberたちからも大きな反響がありました。
《Jリーガーたちが続々とメーカーからのスパイク提供を打ち切られる中、サッカー系のYouTuberたちがスパイクの提供を受け始めている。サッカーを上手くなるための努力の他に「見たことがある人」「知ってる人」になるための努力がJリーガーだけではなく、Jリーグ業界として急務な気がする。》
Jリーガーたちが続々とメーカーからのスパイク提供を打ち切られる中、サッカー系のYouTuberたちがスパイクの提供を受け始めている。サッカーを上手くなるための努力の他に「見たことがある人」「知ってる人」になるための努力がJリーガーだけではなく、Jリーグ業界として急務な気がする。
— 三上昴 | SUBARU MIKAMI (@SubaruMikami) October 11, 2021
契機となった現ヴィッセル神戸・前川黛也選手のnote
私がJリーガーとメーカーの関係を考えるようになったのは、昨年ヴィッセル神戸のGK前川黛也選手が書かれていた「契約解除になったあの日から」というnoteを読んだことがきっかけです。
そのnoteには、こんなことが書かれていました。
「昨年末、大学時代からお世話になっていた、PUMAさんから契約解除を言い渡されました。プロでJ1、その上試合にも絡んでいたのになぜ契約解除に…考えたくもない現実でした」
私は小学校の頃にサッカーをはじめ、長年に渡って打ち込んできました。大学院卒業後も一度は外資系金融企業に就職したものの、2018年には意を決して、当時J3だったFC琉球の取締役に就任しました。昨年にはチームを離れましたが、「サッカーに携わる仕事がしたい」という想いは常に胸に秘めていました。
そんな私ですから、この前川選手のnoteを読んで「子供たちの夢の職業、憧れの世界であるJリーグのトップチームでこんなことがあっていいのか!」と衝撃を受けたのを覚えています。
Jリーガーではなくサッカー系YouTuberにスパイクが…
そんな折、沖縄時代に所属していた社会人チーム「セリオーレ」のチームメイトで、サッカー系YouTuberとしてチャンネル登録数20万人越えの『レガテドリブル塾』の2人と話す機会がありました。彼らはYouTuberであると同時に子ども向けのサッカースクールも主宰しています。
彼らは現在、メーカーからスパイクの提供を受け、動画を通して商品を紹介するという任務を担っています。J1の選手でも契約を解除されてしまうという話を聞いていた中で、特にプロサッカー選手としてのキャリアがあるわけでもないレガテドリブル塾の2人とメーカーの関係性に、はじめは違和感を覚えました。
「なぜメーカー側は、プロでもない彼らにスパイク提供をするのか――?」