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《立民は当初、補選は「衆院選の前哨戦にはあたらない」(福山幹事長)として、党幹部の静岡入りに慎重だった。だが、報道各社の情勢調査で予想以上の善戦が報じられると、方針を転換した。》(10月23日)

 この立憲民主党の態度がどうしても気になったのです。朝日も書いていた。告示日を前にした頃のことを。

立憲民主党の「ズルい振る舞い」

《立憲の枝野幸男代表は「政権選択の大決戦と構造は違う」と主張。記者団から応援入りの予定を問われても「ちょっと余裕はない」と距離を置いていた。》(10月25日)

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枝野幸男 ©文藝春秋

 当初、立憲の幹部は負けそうな選挙からは距離を置いていた。それが勝てそうとなったら前面に出てくる。こういう振る舞いはズルくないだろうか。負けそうな選挙は国政と関係がないという態度は菅前政権を思い出した。

政権選択の大決戦

 ここからは10・31を考えてみる。枝野氏は衆院選を「政権選択の大決戦」と言っている。ではこの大決戦で政権交代ができなかったらどうするのか。自民が単独過半数をとったら枝野氏は責任をとるのだろうか?

 野党共闘を掲げるなら野党第一党のリーダーとして観客(有権者)に覚悟をプレゼンすべきだ。枝野氏の世の中への見え方ひとつで選挙(=まつり)のムードも上昇する可能性だってあるからだ。