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 さて、バリバリの権力側である自民党は最近こちらのフレーズがお気に入りのよう。

『麻生太郎氏が痛烈「あちらは立憲共産党」応援演説で野党共闘批判』(日刊スポーツWEB・10月22日)

 あちらは立憲共産党というフレーズが強烈すぎた。自民党と公明党が組んでいることもうっかり思い出させた。

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 言われてみれば今回の選挙はたしかに「野合」の激突かもしれない。互いに「お前のところの野合とはわけが違う」とどんどんやればいい。

麻生太郎、(右)菅義偉 ©文藝春秋

公明党代表・山口那津男をバッサリ

 日刊スポーツの名物コラム「政界地獄耳」は公明党代表・山口那津男氏の発言にスポットを当てていた(10月21日)。

《15日に山口は「公明党は自民党政治のブレーキ役とアクセル役をしっかり果たしてきました。ハンドルもしっかり握り安全運転をしてまいりました」としたが安倍政権の「安保法制」「秘密保護法」「共謀罪」、菅政権の「学術会議任命拒否」ではブレーキすら踏んでいない。》

 地獄耳師匠バッサリ。見事な野合の姿がここにある。

山口那津男 ©文藝春秋

 そういえば自民党と公明党はバチバチやっていた時代もあったっけ。名著『野中広務 差別と権力』(魚住昭、講談社文庫)を読むと、かつての「影の総理」野中広務が公明党に恐れられた姿が描かれている。

《後に野中が自公連立政権作りを成し遂げた後、有力支持者の一人が「どうやって学会・公明党とのパイプをつくったんですか」と野中に聞いた。すると野中はこう答えたという。「叩きに叩いたら、向こうからすり寄ってきたんや」》

 そんな自民&公明も今は仲良し。野党もこれぐらいのえげつなさを見習ったほうがよいのでは。