ラーメン評論家への“出禁”、SNSで殺害予告を受けるなど騒動が続いていた、元バイトAKBの梅澤愛優香(25)が店主を務めるラーメン店「麺匠 八雲」。「文春オンライン」では同店について、食材の産地偽装問題や経営のずさんさを報じてきた。梅澤自身がその事実を認め、2019年8月から2021年10月までの2年2カ月間の利用客に対して返金するという事態にまで発展した。

 だが「麺匠 八雲」には、他にも現在進行形のトラブルが存在した。東京都葛飾区にある「八雲 本店」がオープンしてから3年が経ったが、オープン時の内装工事を請け負った内装業者への40万円以上の未払い騒動、支払い遅れが明らかになったのだ。

「麺匠 八雲」

約束の期日に払われなかった46万円

「麺匠 八雲」の社長は梅澤だが、内装工事を取り仕切っていたのは、元アイドル運営の40代男性・F氏だったという。八雲本店の工事を請け負った、葛飾の内装会社代表Aさんは、困り果てた顔でこう話す。

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「2018年の9月にFさんから『新しいラーメン屋の内装工事を依頼したい』という電話がきました。工事内容は床や壁の張替え、ガラスフィルムの貼付けなど普通の内装工事です。ただ依頼された時点でオープンまで1カ月を切っていたので、外注の職人を10人ほど雇って土日も働き詰めの急ピッチで間に合わせました。うちが請け負った内装はオープンに間に合いましたが、外装工事はオープン後も数日続いていましたね。何はともあれ無事お店がオープンし、工事費の46万5000円は2018年11月に支払われる約束だったのですが、3年たっても1円も払われていなかったんです」

Aさんの会社が「麺匠 八雲」に発行した請求書の控え Ⓒ文藝春秋

 Aさんの会社がやりとりをした「麺匠 八雲」側の窓口がF氏だった。

「依頼の電話から内装の打ち合わせ、現場での作業立ち会いなどすべてFさんが対応していました。梅澤さんとは一度もお会いしていません。内装の指示はとても細かくて、ガラスの品番を指定したりと店舗の内装には詳しかったです。打合せの時に『銀行から数百万円融資してもらった』『これから都内で何店舗も出す』と景気のいいことを言っていたので、まさか支払いの約束が反故にされるとは思ってもいませんでした」