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鈴木誠也、坂倉将吾…すごい打者の共通点は? 打撃投手・久本祐一さんに聞いてみた

文春野球コラム ペナントレース2021

 今季5年ぶりに古巣カープにバッティングピッチャーとして復帰した、みんなの兄貴・久本祐一さん。久しぶりに帰ってきたカープがどのように変わっていたのか、今年のカープの雰囲気をバッティングピッチャーという役割を通して語っていただきました。

久本祐一

「帰ってきたらいいじゃないですか」

――お久しぶりです! 5年ぶりにカープのユニフォームを着ることになりましたが、久本さんからみてチームに何か変化はありましたか?

 雰囲気は5年前と変わらずとても良い感じですね。知らない若手がたくさん増えましたが、春季キャンプで初めて林(晃汰)を見たときに、高卒3年目でこんなに遠くに飛ばす良いバッターがいたのかと驚きました。あと羽月(隆太郎)も素晴らしいですよね。あの脚力があって、あんなに粘れて、強いゴロを打てるバッターは相手投手からしたら相当嫌だと思います。僕も現役だったら対戦するのが一番嫌なタイプです。

――今年のカープは若手の活躍が目立ちましたもんね。

 小園(海斗)の活躍も目を引くものがありました。ドラゴンズ時代も含め、これまで小園と同年代の選手をたくさん見てきましたが、金属から木のバットへの対応の仕方は抜きん出ていると思います。

――そうなのですか! 確かにあの黄金世代の中で、今年小園選手は素晴らしい活躍でしたもんね。シーズン中、よくコミュニケーションを取っていた選手はいますか?

 若手のピッチャーとはよく話すことはありました。ケムナ(誠)とか。中継ぎの気持ちはよくわかるので、自分ができる範囲内で話させてもらったりしました。あとは菊池(涼介)とはドラゴンズ時代もよく話しかけてくれていましたが、帰ってきてからも相変わらず仲良くやっています。

――弟のように可愛がっていましたもんね。菊池選手に、カープ復帰の相談をしていたと聞きましたが、本当ですか?

 そうですね、そういう気持ちがあるというのは最初に伝えました。「帰ってきたらいいじゃないですか」って言ってもらえたんですけど、「まぁこればかりは俺たちじゃ決められないことだけど」って(笑)。なので、実際に打診をいただいたときに改めて報告して、とても歓迎してもらえました。そういうのもあったので、やっぱり菊池の活躍は嬉しいですね。打つ方も良かったですが、5年前以上に凄みを感じる完璧な守備。打撃が多少悪くてもチームが勝つためにはいなくてはならない選手だと思います。