昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/11/01

genre : ライフ, , 歴史, 社会

帰りは木造の在来線側の改札を抜ける

 掛川は大日本報徳社のある、つまり報徳思想の町であるから、駅の前に二宮尊徳の像が建っている、というわけだ。駅前だけではなく、大日本報徳社の近くの掛川市立中央図書館の前にも二宮さんはいる。小学校ではとんと見かけなくなったが、掛川に来ればいつでも会える、二宮尊徳先生なのである。

 
 

 ちなみに、小学校の二宮尊徳の像のうち、金属製のものは戦時中の金属供出でなくなってしまった。わずかに石像は戦後も残り、新たに建てたところもあったとか。

 ただ、最近はさすがに“薪を背負いながら読書をする”という時代でもなかろうということで、小田原など二宮尊徳に縁の深い地域を除いてあまり見られなくなった。

 中には、“歩きながら本を読むのが歩きスマホに通じるから座像にしましょう”などという実に馬鹿馬鹿しいというか古き悪しき日本らしいというか、そういうできごともあったとか。

 

 二宮尊徳について、これ以上のことは浅学にして知らない。なのであまり余計なことは書かないが、少なくとも掛川で本気になってあれこれ調べれば、二宮尊徳についていろいろなことを知ることができるのは間違いなさそうだ。

 ……と、歩きスマホで地図を見ながら(実際はちゃんと前を見て歩きました)駅に戻り、再び新幹線で東京に帰った。

 
 

 

 

 最初は新幹線側の駅舎に出たが、帰りは木造の在来線側の改札を抜ける。在来線改札から新幹線までは、乗り換え用の地下通路を通ってゆく。東京駅や品川駅のように乗り換えで延々と歩かされることはなく、ものの1分も歩けば新幹線の改札口、そしてホームへ。また「こだま」に乗って、東京まで1時間半の旅である。

写真=鼠入昌史

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

この記事の写真(43枚)

+全表示

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー