1ページ目から読む
3/4ページ目

私的な問題の弁明、父の秋篠宮さま謝罪と「異例づくし」の結婚

 内容はおくとしても、皇族や元皇族が自分に関連する私的な問題を、会見の場でストレートに「弁明」するようなことはこれまでほとんど例がない。元皇族自身がトラブルの「当事者側」となることでその前例が作られたことは、令和の皇室にとっては望ましくないことであるはずだ。

赤坂御用地での秋篠宮家ご一家の写真(宮内庁提供)

 眞子さんをめぐっては、女性皇族が結婚する際に行われる多くの儀式が見送られる異例の段取りとなったが、結局は、皇祖の天照大御神や歴代天皇の御霊がまつられている皇居・宮中三殿や、昭和天皇の陵(武蔵野陵)などを私的に参拝した。

 最終的には穏便に皇室を出る形をつけたともいえるが、父の秋篠宮さまは結婚当日に出したご感想で、「ご迷惑をおかけした方々に誠に申し訳ない気持ちでおります」と異例の謝罪をしている。

ADVERTISEMENT

秋篠宮邸を出発される際に、眞子さんとハグをする佳子さま ©️JMPA

弟と妹である、悠仁さま・佳子さまへの影響は

 最後に、今後も懸念が続く点を指摘しておきたい。

 圭さんをめぐる問題は、最終手段の記者会見をもってしても、説明を尽くして国民に納得を得られたとはいい難いものだったといえるだろう。令和の皇室と国民を分断させかねない深い傷跡となるのは必至であるが、残された秋篠宮家のみなさま、特に眞子さんの弟と妹である悠仁さま、次女の佳子さまへの影響が懸念される。

2021年10月、30歳の誕生日を迎えた眞子さま(当時・宮内庁提供)

 将来天皇になられる悠仁さまは現在中学3年生である。家族の「対立」に近い騒動、そして、一個人としての自由を求める姉の姿を目の当たりにされたことは、何かの形で将来影響が出かねないだろう。