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株の予想家同様『外れ』が多ければクビに
情報はすぐに劣化しますので、早急に動かなければならず、窃盗団も情報待ちで待機しています。そのため、常に大量の情報が入る仕組みが必要です。情報屋は、知り合いから金で買い取ってでも仕入れますし、正確に早く情報が入るルートを開拓していきます。
情報屋も株の予想家と同じで『当たり』が多いかどうか、常に吟味されており、『外れ』が多いとクビになることもあるようです。『大金があると聞いたが、ありませんでした』では話になりませんからね」(小川氏)
窃盗の現場には決して立ち入らないことから、情報屋は「罪を犯している」という意識が希薄で、窃盗の経験が少ない人間も手を染めていると小川氏は語る。半グレを中心に情報網を形成しているため、情報屋は20~30代など若手が多いという。窃盗団はガラスを割って侵入するなど手口が荒く、プロの中年空き巣とは犯行内容も異なる。
#2では半グレ窃盗団の手口について詳述する。
【続きを読む/#2】「3分過ぎれば強制撤収」「住人と遭遇しても声を出さない」 コロナ禍で苦しむ“半グレ窃盗団”の「予想外の手口」と「厳格なルール」とは?