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積極的な歯の定期検診を

 また、口の中は口内炎やヘルペス、舌や粘膜、歯茎の腫れなど、“疲れのサイン”が如実に表れる場所でもある。

「こうした異変は、睡眠不足や栄養の過度な不足で免疫力が低下している状態で、コロナやインフルエンザに罹りやすくなっている時でもあります。口のなかに異変を感じたら歯科を受診してもらって構いませんし、もちろん何もなくても日ごろから定期的に歯科健診に通っていただき、口の中の意識を高めてもらうことが全身の健康維持には欠かせません」

 コロナ禍で歯科への受診をためらう人も多いかもしれないが、虫歯や歯周病だけでなく、病気を予防するという点からも歯の定期検診には積極的に通いたい。

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©️iStock.com

“歯科外来診療環境体制加算”を取得しているクリニックはより安心

 気になる歯科医院の感染対策についても、そもそも口腔内を扱う歯科界では、コロナ流行以前からB型・C型肝炎ウイルスなどの感染予防を徹底しており、一般の医療施設以上に厳格な感染対策を実施してきた歴史がある。

「全国の歯科医院で患者さんと医療者間のクラスターがほとんど発生していないことは、その証左でもあります」 

 それでもコロナで受診を躊躇うなら、“歯科外来診療環境体制加算”を取得しているクリニックかどうかを確認するのもよいという。

「偶発的な医療事故への対応や、より徹底した感染症対策を講じる歯科医院だけが取得できるものですから、その加算を取得している医院かどうかを問い合わせたうえで受診すると、より安心でしょう」

 この冬はマスクの内側にももっと意識を向けて、虫歯や歯周病予防、ひいてはコロナやインフルエンザへの備えをしておくと安心だ。