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AVとソープで月収90万、でも撮影が激減、吉原にも客が来なくなり…音大生AV女優がパパ活を始めざるをえなかったワケ

2021/11/11
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母子家庭出身。スナックで働き音大に進学するも…

――そこまでしてお金を稼がなければならない理由を教えてください。そもそも、なぜAV女優になったんですか。

由菜 音大の学費を稼ぎたかったんです。うちは母子家庭で貧しかったので、母に教育資金を出してとは言えない。そこで、高校卒業後に地元でOLをしながらスナックで働いて400万円弱を貯金し、2年前に念願の音大に入学することができました。

 でも、そのお金は入学費用や引越し費用でなくなり、半期ごとに約60万円かかる学費や教科書代、生活費をまた自分で稼がなければいけない。だから、上京前から水商売なり風俗なり、なんらかのお金のいい仕事をしようと覚悟を決めていました。

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©︎清談社

――AV女優がもっともお金を稼げる仕事だと思った?

由菜 いえ、上京前に業界のことをいろいろ調べたので、よほど有名にならないかぎりAV女優だけで学費と生活費をまかなうのはむずかしいとわかっていました。AV女優になろうと思ったのは、自分自身に箔をつけたかったからです。

 どうせ風俗やパパ活をやることになるんだったら、AV女優の肩書きがあったほうが売れるじゃないですか。もともとセックスが嫌いじゃないというのもありますけど……。

――つまり、AV女優になることで、風俗業界やパパ活市場における自分のブランド価値を上げたかったと。

由菜 はい。そのために整形もしました。まずAVデビューしたときに埋没法で二重にし、その後も目尻を切開したり、輪郭と涙袋にヒアルロン酸を入れたり。

――(整形前の写真を見せてもらいながら)整形前も、美人だったと思いますが。

由菜 AV業界にもパパ活にもかわいい子はたくさんいます。売れて収入を増やしたいなら、それくらいやらないと。それにAV女優として自分の顔や体、性行為を商品にして、デジタルタトゥーが残る以上、きれいな自分を残しておきたかったんです。