返答は、
「いろいろお答えしたいのですが難しいので……。会社に来てください」(四国新聞記者)
何度も言われたのは「ここで取材はちょっと」という言葉だ。私の質問は「取材」と呼ぶほどそんなに大事(おおごと)なのか? 「現場」の人はすぐ答えられないよほどの事情があるのだろうか。
いざ、四国新聞を訪問
会社に来てくださいと言われたので翌日すぐに四国新聞に行った。しばらく受付で待っていると年配男性2人が1階のロビーに来た。総務の人だという。
「今、出払っていますので」
では政治部の他の人でもと言ってみたが、みな出払っていて答えられないという。そしてキラーフレーズが出た。
「FAXで質問してください」
ふぁ、FAX!?
出直してFAXで質問をしてほしいとのこと。今、本社の1階に来ているのに。
うどん屋で質問状を書くことに
デジタル大好き四国新聞はデジタル庁発足の翌日の紙面ではこう書いていた。「生活利便性向上に期待」。
社長のお兄ちゃん(平井初代デジタル大臣)のインタビューでは「国民目線で改革」「透明、公正、迅速に」と見出しを打っていた。迅速とか利便性という文字が今となっては眩しい。
仕方がないのでホテルに戻って質問状を書くことに。その前に昼食をとろうと四国新聞社近くのうどん屋に入ったら、背広を着た人たちがセルフでうどんを湯がきながらこちらを厳しい目でチラチラ見ている。もしかして「出払っている」ってうどん屋のこと?
今回、香川1区の旅をした私たち(プチ鹿島とラッパーのダースレイダー)による質問状の回答期限は3日後の「18時」にした。これだけ日にちがあれば十分だろう。
しかし1日、2日と何の音沙汰もない。そして期限当日。なんと回答FAXが「17時59分」に来た。「18時前にギリギリに送ってやれ」という自意識が見えすぎて素敵だった。