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「猫見たさにやってきた若者に見えただろうなって」譲渡会にお見合い…20代作家が保護猫を引き取るまで

「オレアザラシの食う寝るにゃんこ」著者・フナカワさん インタビュー<前編>

2021/11/10

source : 文春コミック

genre : エンタメ, 読書, ライフスタイル

フナカワ その時に会った2匹はすごく可愛いし、飼いたくなったけど、その場で書類は書きませんでした。家も狭くて、猫を迎えられる環境ではなかったんです。その日の譲渡会は家族連れが多くて、その中だと自分は「猫見たさにやってきた若者」に見えただろうな、って…。譲渡会の方々はとても親切だったけど、猫を受け入れられる態勢を整えてから申請しようと思いました。

ーーそこで、思い切って引っ越しをすることにしたんですね。

フナカワ マンガだとすごい速さで引っ越したみたいになってるけど(笑)、実は3軒ほど見て回りました。もちろん、ペットOKは絶対条件です。あと、自分は家で仕事をするので、仕事部屋と猫の部屋を分けられるように、部屋の多い物件を探しました。

ペットOKの部屋に引っ越し。実際は3軒ほど見て回ったそう ©文藝春秋

 けれどペットOKの部屋に引っ越した後、譲渡会で会った2匹の里親が決まったことを知りました。タイミングが合わなかったんです。マンガでは大ショックを受けているけど、内心「引っ越してる間に他の里親に決まっちゃうだろうなあ…」とも思っていました。譲渡会でも沢山の人が見に来ていましたし。

 ただ、ご縁が無かった2匹のことはその後も気になってはいて、SNSで2匹の近況を知って、無事に引取先が見つかったことにほっとしたりもしました。

コロナの影響で保護猫も「譲渡会」から「お見合い」形式に

ーーそのあと、保護猫サイトで見つけたのが沖縄からやってきた2匹の兄妹猫「ハク」と「アワ」なんですね。その頃は新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた頃で、譲渡会ではなくお見合い形式になったとか。

新型コロナウイルスの影響で、人数を減らした「お見合い」形式に ©文藝春秋

フナカワ そうです。やり取りしていた保護猫のオーナーさんはメールの返信が早くて、文章もかっちりしていて緊張したのですが、実際に会ってみたら温厚な方で安心しました。場所は前回の譲渡会のような共有スペースではなく、普通の一軒家。猫に会う前に手足を消毒して、今度はきちんと個人情報や家の間取りを記入して提出しました。

お見合い前に、家の間取りを記入して提出したそう ©文藝春秋
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