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最高の大会で、あらゆる予想が裏切られる結果に…

 そんな中で迎えた大会初日。

ゲームズで持久走に参加する板谷選手
綱登り種目の様子

 この日行われたのは、(1)約7.5㎞の長距離ラン(2)綱登り&デッドリフト(3)スナッチという3種目だ。多くの人がイメージするのは「日本人はスタミナ・心肺持久力では戦えるが、パワー面で劣っている」ということだと思うのだが、いざはじまってみると結果は真逆。(1)の長距離ランでかなり出遅れることになった。

デッドリフトをする板谷選手。重量は実に160kg
スナッチの様子。110kgの重りを支えている!

 ちなみに(3)は「ゲームズ」のメイン会場であるコロシアムの中で行われた。約1万人の観客で埋め尽くされた会場は、日本のクロスフィットでは考えられないような規模感で、最高の緊張感と興奮だった。「アジア人の代表として期待しているよ!」といった言葉や、応援してくれるファンの様子は忘れることはないと思う。

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マスターズ部門に出場できたアジア人は2人だけ。もう1人のアジア代表は韓国の女性

 大会2日目は(1)バイク&腹筋運動&スクワット&逆立ち歩き(2)水泳(3)ローイング&クリーン・アンド・ジャーク&スレッドの3種目が行われた。

腹筋運動。クロスフィットではいくつもの種目を組み合わせて1つの動きとする
腹筋終了後には逆立ち種目も…
予想を裏切るスイム種目もあった
ローイングはクロスフィットでよくある動きのひとつだそう
ローイングからのクリーン・アンド・ジャーク。全身の筋力、持久力が試される
クリーン・アンド・ジャークからのスレッド押し。きつそう…

 この日はクロスフィットらしい難しさに直面することになった。

「さすがに『ゲームズ』で水泳はないだろう」とタカを括って全く練習をしてこなかったからだ。しかし、往々にしてそういう時に限って出るのである…。

 最終日は(1)スキー&マッスルアップ&二重跳び(2)バイク&バーピーボックスジャンプの2種目。ちなみに実際には3種目が行われていたのだが、3種目目はその日までのTop10選手のみが競技を行うルールで、私には資格がなかった。

必死にバイクを漕ぐ。3日目ともなると疲労感も強い
バイクを漕いでパンパンの足でボックスジャンプ
得意の縄跳びは…地面がまさかの人工芝

 (1)は個人的に得意な縄跳びの「二重跳び」が入っていたのだが、意外な誤算があった。アメリカらしくスタジアムの地面が芝生なのだ…。普段はジムの固い床の上で跳んでいたので、芝生の上での二重跳びは初の経験。最悪の結果に終わった。