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 同作はヒットし、今年9月には映画化2作目となる『マスカレード・ナイト』が公開された。同じく原作小説がシリーズとなっている『教場』(長岡弘樹原作)とあわせ、今後も映像化が予想される。『教場』の風間教官とともに、ここへ来て新たに当たり役を得たことは、50代に入ってからの彼の展開を考える上でも興味深い。

長澤まさみが「お父さん役をやるべきです」

『マスカレード』シリーズで木村とコンビを組むホテルパーソンに扮する長澤まさみからは、撮影のあいまに会話するなかで、「木村さんは今後NHKの朝ドラのお父さん役をやるべきです」とアドバイスも受けたという(※10、※5)。

 何とも意表を突いた提案だが、実現したら案外ハマるかもしれない。プライベートでも、昨年の誕生日には、長女のCocomiと次女のKōki,がそれぞれ幼い頃に父子で撮った写真をインスタグラムで公開するなど、父親のイメージも浸透しつつある。

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長女・CocomiのInstagramより

 他方で、彼が主人公でない役を演じるのも見てみたい気がする。スター俳優には生涯主演という人もたしかに多いが、菅原文太や北大路欣也のように、主演を務める以外にも主役の脇を固める役で存在感を示す俳優もけっして珍しくはない。果たして木村はどちらの道を進むのだろうか。

※1 『AERA』2019年12月30日・2020年1月6日号
※2 『週刊朝日』2020年1月17日号
※3 『an・an』2020年12月30日・2021年1月6日号
※4 『AERA』2015年7月27日号
※5 『キネマ旬報』2019年1月下旬号
※6 『週刊文春』2003年3月27日号
※7 『AERA』2014年7月28日号
※8 『日経トレンディ』2020年11月号
※9 『AERA』2020年2月24日号
※10 『サンデー毎日』2019年1月20日号