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「水は可能な限り『エビアン』を用意」自民党新幹事長・茂木敏充の“取り扱いマニュアル報道”に見る「キレやすい本性」

2021/11/16
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 私は新聞読み比べが趣味なのですが、それは「週刊誌を楽しむため」でもある。まず一般紙で基本情報を確認し、段階を踏みつつ“高カロリーの料理”(週刊誌)に移行したらさらに楽しめるのでは? と考えている。

 具体例を言います。先週、選挙後の動きについて新聞ではなんとなくしか見えていなかったが、週刊誌の生々しい記事で理解できたことが二つあった。

 まず一つ目。

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 自民党の新幹事長に茂木敏充氏が就任した。茂木氏は竹下派の会長にもなりそうだという。茂木氏はこれまでの報道を読むと「仕事はできるんだけど……」という気になるものが多かった。

茂木敏充 ©JMPA

 たとえば昨年8月18日の毎日新聞は「ポスト安倍」で外相経験がある岸田文雄、河野太郎、茂木敏充の3名に焦点を当てていた。茂木氏は米国でも「タフ・ネゴシエーター(手ごわい交渉人)」として名を上げたと書かれている。

茂木マニュアルの「ヤバい中身」

 その一方、

《外務省内からは「自身が有能だけに部下に求める水準が高すぎる。国会や記者会見などの応答要領作りに一つのミスも許さない」といった嘆きも漏れてくる。》

 日経新聞(8月13日)は《「切れ者で人当たりがきつい」との評判がついて回った。》と書いていた。ザワザワします。どうやらこのへんに茂木氏を読み解く今後のカギがありそう。

 すると写真週刊誌「FRIDAY」の記事が目に留まった。『衝撃!官僚が作った「茂木新幹事長対策マニュアル」のヤバい中身』(11月26日号)。

「官僚が作成した茂木氏に同行する職員用の注意書き」を入手して公開している。