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医療行為できる看護師「NP」 医師の“働きすぎ”背景に誕生…高まる期待と問われる責任

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医療行為できる看護師「NP」 医師の“働きすぎ”背景に誕生…高まる期待と問われる責任

 

看護師としてできることの幅を広げたい…「NP」目指した女性

新型コロナの影響もあり、深刻な人手不足が続いている医療現場で今、活躍が期待されているのが「NP」だ。

「NP=ナース・プラクティショナー」とは、インスリンの量の調整や脱水症状の患者への点滴など、従来許されていなかった医療行為を行うことができる看護師のことで、人手不足が続く中の”切り札”として期待が高まっている。

 

大久保麻衣さん(34)は、名古屋市中川区の「藤田医科大学ばんたね病院」の脳神経外科で、患者の回診や血圧の測定などの看護師としての業務をこなしながら、NPとして働いている。

大久保麻衣さん:
傷はキレイですよ。これ抜鉤(ばっこう)っていうんです。糸じゃなくて、ホッチキスみたいなやつでとめたので

 

外科手術をした患者の頭部から針を抜き取る「抜鉤(ばっこう)」は、かつてはドクターのみに許されてきた医療行為だ。

患者の男性:
これ取ってもらうと安心なんだわね。お医者さんだと思っていました

 

脳神経外科の医師:
信頼して任せてる。リスクに気付きやすいですし、常にダブルチェックがかかるような状態になって、すごく助かっています

大学卒業後に、東京の大学病院で7年間看護師として勤務した大久保さんは、NPになることを決意した。

大久保麻衣さん:
もっと出来たことがあったんじゃないかと、患者さんに。もっと自分が知っていたら、もっといいものが提供できたんじゃないかって思って…

 

看護師としてできることの幅を広げたい…。そんな思いから愛知の藤田医科大学大学院で2年かけ医療行為について実習を重ねた後に、晴れて試験に合格。
2021年の春から、ばんたね病院でNPとして働いている。

大変だけど自分で考え行動できる…NPで感じるやりがい

 

この日は、高齢女性のオペの立ち会い。
動脈の一部がコブ状に膨らんだ「脳動脈瘤(りゅう)」。コブに血液が流れ込んで破裂しないように、クリップで根本を挟む手術だ。