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議席を減らした立憲民主党と共産党…衆院選が露わにした〈国民の本音〉とは

文藝春秋digitalウェビナー「自民党“大宏池会”の逆襲がはじまる!? 日本の派閥政治はいつまで続くのか」

「今回の選挙の最大の争点」

田原 ただ、共産党の志位さんというのは非常に柔軟性があるんです。彼とは僕は何度も会っているんだけど、立憲と組んで(見解の異なる)政策は一切主張しないと言い切った。枝野もそれを信用したのね。

辻田 志位さんがいるときはいいかもしれませんけれども、志位さんもいずれ入れ替わる。そういったときに、共産党が例えば政権に口出しすることに皆、警戒しているんじゃないですか。

田原 国民はそれを嫌がった。

辻田 今回の選挙の最大の争点ですよね。今回分かったことは国民は結局、中間の政党――共産党でもなく自民党でもない勢力――を求めていたことではないですか。共産党としては、今後、生き残り戦略として何があるんでしょう。つまり、昔からの支持層には、高齢の党員も多い。彼らは何に活路を見出そうとしているんでしょうか。

時に激しく議論を繰り広げた、初対面の田原総一朗氏と辻田真佐憲氏

田原 これは連合の前会長の話です。今から2カ月ばかり前、本気で政権奪取をしようとするならば、連立は要らないけれども、共産党と選挙協力するしかないのではないかと僕は言った。前の会長は「よく分かった。前向きにやります」と。でも、今度の女性の会長(芳野友子氏)は共産党とは一切組まないと言ったね。

辻田 それで今回、連合は立民の支持をやめたわけですよね。一方で、今回、立民は枝野さんがやめるという情報が入ってきましたけれども、次は誰が代表になるんでしょう。

田原 1カ月ぐらい前までは、僕は枝野がやめたら次は辻元氏がいいと思ったの。女性代表ということで枝野氏も賛成だったの。そうしたら、辻元氏が落ちちゃった。大変だね。昨日の夜、小川淳也とも電話で話して、「どうするんだ」と。

辻田 小川さん、次の代表候補じゃないですか。そこで何をおっしゃっていたんですか?

田原 僕は小川淳也に、「もし代表に立候補したら立憲は何をやるんだというビジョンを示さなきゃ」と言った。やっぱり立憲が駄目なのは、今まで立憲の候補者は、とにかく反自民、自民党に反対すれば当選するから、それ以上考えなかった。国民は、反自民じゃなくて、立憲になったら経済どうするんだというビジョンを示してほしかった。

辻田 小川さんだったら共産党との関係はどうなるんでしょうか。

田原 切るかもしれないね。