ところが、いざ「ガチムチ」になった体で ピアノを弾いてみると…
ピアニスト 反田 恭平さん:
どうしても、なんか少しなんですけれども、音質が少し堅いといいますか、角張ったイメージが出した音の中であって…
筋肉質の体から出る音は、なぜか「堅い」。そう感じた反田は、筋肉質の体をあっさり捨て…
ピアニスト 反田 恭平さん:
ここからある程度脂肪に変えるというか、あんまり筋トレしなくても自然に落ちていくような形で、ほどよい厚みのある手だったり、腕だったり、背筋とかっていう物を1年かけて作ったという形ですかね…
なんと音に円熟味を出すため、筋肉を脂肪に変えていったのだ。
ピアニスト 反田 恭平さん:
ピアニストっていうのは肉体的に考えれば、腕を下ろしたり指を下ろしたり、この上下とサイドの音域の変更だから、上下左右の運動だけなんですよね。
ふくよかになることによって、腕を下ろした時の重みとかっていうのが倍増される訳ですから、僕にとっての理想音っていうのが、ある程度の脂肪がのっている、脂のある音だったって言う感じですかね
つまり、あの「ちょんまげ」「口ひげ」姿も…「ガッチリ体型」も、すべてはショパンコンクールのため。
もちろん、豪快なワザを繰り出しながら緻密な計算も忘れない。
反田は、過去のコンクールの参加者約800人が弾いたのべ4000曲もの楽曲を書き出し、予選で通りやすい演目を割り出していたのだ。
反田流 意外な”三種の神器”
これで、もう準備は万端…と思いきや、反田にはまだやることがあった…それが!
ピアニスト 反田 恭平さん:
パンツと栄養ドリンクと神社です…
そう、最後の総仕上げは…
ピアニスト 反田 恭平さん:
箱根の方の神社に行って、絵馬とかやたら買いましたね。おみくじもやったし、お守りも買いましたし、その御守りも今回持ってって、結果発表に着ていたジャケットの胸ポケットに入れてました…