村上晴美警部補:
これといって迷防(迷惑行為防止条例違反)的な容疑(痴漢)はないですね。女性には興味あると思うんですけど
しかし、その後も別の脚を出した女性の横にピッタリと付けたところで、村上警部補が動いた。
村上晴美警部補:
ちょっと旦那さん、警察ですけど、何往復もされているもんで
男(50代):
ああ、そういうことですか
愛知県内に住むという50代の男は、女性のあとをつけていたことについて…。
村上晴美警部補:
伏見まで行って降りて、鶴舞線降りたと思ったら反転してホットパンツの女の子に…
男(50代):
脚はちょっと興味あるかもしれんね
その後も捜査員が話を聞いていると、男は過去にも痴漢で警察の世話になったことがあると話した。今回は痴漢や盗撮行為は認められなかったものの、まぎらわしい行為をしないよう指導を受けた。
男(50代):
心入れ替えて、まじめに3年仕事続けて…
村上晴美警部補:
それ忘れずにね。乗り方おかしいでしょ。今後は、そういう乗り方しないって誓える?
男(50代):
本当にすみませんでした。ご迷惑おかけしました
「怖くて誰かに言えなかった」多くの女性が被害を訴えられず“泣き寝入り”
2020年に鉄道警察隊に寄せられた痴漢・盗撮の相談件数は258件。被害が多いのは薄着の夏だが、新学期が始まる9月以降も一定の相談がある。
しかし、被害の申告をしない“泣き寝入り”をしている人も多いと村上警部補は指摘する。街で聞いてみると…。
女性A(10代):
エスカレーターのところで…。盗撮だったんじゃないかなって。本当にされたか分からないから、言うのも怖くて
女性B(20代):
知らない人に一瞬触られて。一瞬過ぎて、言わなくていいかなって
女性C(20代):
怖かったので、誰かに言うとかできなかった…。現行犯でしか痴漢は(逮捕)できないって聞いたので…
痴漢の被害に遭ったことがあると回答した女性20人のうち、半数以上の13人が警察に相談していないと答えた。痴漢は現行犯以外でも検挙できるが、恐怖もあって諦めているのが実態のようだ。