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捜査員が“エロ眼”と呼ぶ視線の男も…卑劣行為を見逃さない鉄道警察隊 脚を出した女性追う男の言い分は

source : 提携メディア

genre : ニュース, 社会

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股間を押しあてた疑い…女性をキョロキョロ物色する“エロ眼”の男

 

午前8時10分。この日も警戒に当たっていた村上警部補は、ホームに立つ背の高い男のある特徴に気付いた。

村上晴美警部補:
目を見とってくださいね、物色してる目を。“エロ眼”って言うんですけど、好みの女性を探す

 

何かを探すように辺りをキョロキョロ…。捜査員たちの間で“エロ眼”と呼ばれる視線だ。女性の顔や胸、お尻などへ視線が次々と動くのが特徴で、痴漢がターゲットを探す時によく見られる。実はこの男…。

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村上晴美警部補:
股間の押しあてじゃないかなって

 

20分ほど前にも別の捜査員が、電車内でこの男が女性に対し股間を押しあてるそぶりをするのを目撃。その後も名古屋駅と栄駅を往復する男に…。

村上晴美警部補:
ちょっと警察だけど、話聞かせて。あなたの乗り方が痴漢と同じような乗り方してるから

男(30代):
それは…違います

 

会社への通勤途中という30代の男に、捜査員が目撃した“股間の押しあて”について問いただす。

男(30代):
ずっと押し付けたりしているわけではないし、たまたま当たっているだけ

男性捜査員:
女の子も気付いとった、当てられてるって。こっちは話聞いているんだ、女の子に

男(30代):
当たることくらいはあるでしょ

男性捜査員:
それは故意じゃないの?あなたの後ろはもっと空いてたよ、人もいないし

 

1時間に及ぶ聞き取りで、男は名古屋駅と栄駅を3往復し、女性に何度か股間を押しあてたことを認めた。しかし…。

男性捜査員:
わざとやってたんでしょ?

男(30代):
わざとじゃないです

股間が当たったのはわざとではなく、手も上げて乗車していたと、一貫して痴漢行為を否定。

 

村上晴美警部補:
手は触ってないよって言ってても、下半身を押し付けたりすれば、それも痴漢行為なの

男性捜査員:
あなたからしたら偶然かもしれないけど、女の子からしたら関係ない。怖くなって電車乗れなくなっちゃうかもしれない。相手のことも考えてあげないといかん、乗り方で

 

今回、女性が被害届を出さなかったため、男には痴漢と疑われるような行為はしないよう誓約書にサインを求める「警告処置」を行った。

この様に鉄道警察隊は、検挙に至らないような場合でも声かけをして被害を未然に防ぐ活動に当たっている。

 

村上晴美警部補:
女性が安心して電車を利用できるように、痴漢を1人でも多く捕まえて、安全安心に乗車していただけるようにしたい

被害者を1人でも減らすために…。痴漢捜査のプロは、今日も卑劣な行為に目を光らせている。

(東海テレビ)

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