12月5日、天皇皇后の長女・愛子さまがご成年行事に臨まれた。午前中には皇居・宮中三殿を参拝、その後宮殿で天皇から、女性皇族の中では最高位の勲章「宝冠大綬章」を授与され、午後にはローブ・デコルテに勲章、ティアラをお召しになった正装で、天皇皇后や上皇ご夫妻にあいさつされた。ティアラは紀宮さま(現・黒田清子さん)から借用され、今回は新調を見送られたという。
2005年秋に紀宮さまがご結婚によって皇籍を離れて以来、皇室の内親王は、愛子さま、眞子さま(当時)、佳子さまのお三方となりお小さい頃からの健やかなご成長ぶりを目にして、慶ぶ国民も多かった。そして10月26日には小室圭さんと眞子さんが結婚し、渡米。これまでのお歩みを写真とともに振り返る。
◆ ◆ ◆
堂々とした内親王としての気品
ご成年にあたり、愛子さまは皇居・宮殿西車寄での取材に応じられ、一歩一歩、しっかりとした足取りでスッと報道陣の前に歩み出られた。「愛子さま、おめでとうございます」という声掛けには「ありがとうございます」と一礼してお答えになった。緊張したご様子ではにかむような笑顔を浮かべられながらも、堂々とした内親王の風格と気品を感じさせるお姿だった。
愛子さまがお召しになったシルクのローブ・デコルテには、繊細な地模様があしらわれ、華やかというよりはシンプルで清廉な印象が残る美しいドレスだった。ティアラのご新調を控えられたように、コロナ禍での国民生活への影響などを考慮されたのかもしれない。
愛子さまはご成年に当たってのご感想で、「これからは成年皇族の一員として、一つ一つのお務めに真摯に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたいと考えております。そして、日頃から思いやりと感謝の気持ちを忘れず、小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたいと思います」と今後の抱負を述べられた。
学習院大学2年生の愛子さまは、日々お忙しくお過ごしになる中で、成年皇族として臨まれる主な行事に向けて打ち合わせや準備を進められてきたという。雅子さまがアドバイスをなさりながら、新調されたローブ・デコルテやローブ・モンタントについてもご一緒にご相談されたのではないだろうか。