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《露骨な価格交渉も》「本番、本番」と母親の言葉をオウム返しする息子の横で…“中年パパ活女子”たちを悩ませる“厳しい現実”

『パパ活女子』より #2

2021/12/09
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「見た目はクソデブとかハゲでも、やります」

 41歳のその女性は美人なお母さんという印象だった。子どもは都立高校3年生で大学進学を控えている。2歳年上の夫とは家庭内別居状態で、夫婦関係はうまくいっていない。

「メッセージ交換だけの関係だけど、必要なお金は全部だすから、他の男とやらないでっていってきた男がいた。年齢は46歳だったかな。会ったこともない女を束縛するとか、返事しないとキレるとか。ヤバイ人でした。お金はいますぐに欲しい。必要な額は払ってくれるっていうから話を聞いちゃったけど、ヤバかった。まだ会ってもないのに、ホテルではお風呂にお湯をためてねって指示してきて、なにする、どうするってことを全部先に決めたいみたいな感じで。付き合いきれないので、『当日の流れでよくない?』って返事したら、おまえ男にお湯をためさせるのか! それは女の仕事だろ! みたいな言葉が返ってきた。こわくなってブロックしました」(パート、41歳)

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 夫にお金の相談はできない。半年後に子どもの進学が控えているが、家庭の貯金はゼロ。100万円は超える初年度納入金どころか、数万円の入試費用も払えないという状態で、彼女は慌ててパパ活をはじめていた。援助交際世代であり、パパ活に抵抗感はない。知らない男性と売春的な行為をすることは理解してパパ活をしている。

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 ただ、いざはじめると非常識で会話ができない中年男性が続々と現れた。あまりの頻度で現れるので、おかしい男性はスルー、ブロックして、常識的なやりとりができるということだけを条件にして、時間を見つけては男性と会っていた。

「ゴムありで2、生中出しで3、そんな感じ。しかも私、子宮頸がんだったから子宮がないの。だから、とってよかったと思って。股間の傷ってめちゃ小さい。男はわからない。だから子宮があるってことにして、中出しすると男は喜ぶ。大丈夫? 妊娠大丈夫? みたいな。でも、子宮ないから妊娠するわけないじゃないですか。だからラッキーだなって。いまはお金がないから相手は選べない。見た目はクソデブとかハゲでも、やります。あとは会話が弾む人だったらいいかな。容姿より、会話ができない男が面倒くさい」

 41歳女性はゴム2、生3という価格で売春的なパパ活をしている。年齢のわりには美人なのとコミュニケーション能力が高いので、値切りに応じることなく、その価格帯で踏みとどまっていた。多くの男性はゴム1、生1.5など、露骨な価格交渉をしてくるという。

 風俗店では低価格帯になるほど、男性客の質が落ちるといわれる。パパ活市場でもまったく同じだった。女性の年齢が上がるほど男性の質が下がる傾向があり、パパ活女子は40歳を超えると低階層の男性を相手にすることを覚悟しなければならないようだ。