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露骨なワンチャン狙い、「タイプの女性だ!」と思ったらビジネス勧誘…マッチングアプリ、よくある4つの「落とし穴」

2021/12/16

genre : ライフ, 社会

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二回目の面会で、勝手に不機嫌に

 水田裕子さん(仮名・29歳)は外資系企業に勤めているハイスペ男子とマッチングした。彼は年収などもさることながら容姿も爽やか系イケメンで、「アイコンの写真から『ナルシストなんだろうな』とは予想していたんですが、顔も好みで、スペックも申し分ない」と思い、オンラインで話すことになったという。

「2時間くらいの面会で、初めは仕事の話とか趣味とか、他愛ない話をしていたんですけど、向こうが徐々に低所得な人たちをディスりはじめました。他人を落として、自分がいかに有能かを語る……みたいな。低所得者の次は、フリーランスの悪口を言い始めて、私がフリーランスでSEをしていることを話すと『え……フリーランスって安定もしてないし微妙ですよね(嘲笑)』みたいに、雇用形態をディスられました」

 水田さんにとって、その面会はただただ時間の無駄となったが、なぜか彼は2回目の面会を希望してきたという。

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「そのときに『夜だと(化粧など)準備が大変だから、映像はナシがいいですか?』と相手に提案されたので『じゃあそれでお願いします』と返信。すると、2度目の面会のときの向こうの態度があまりにも悪かったんですよね。

 多分、本心ではカメラオフにしたくなかったんでしょうね。勝手に不機嫌になる様子から“モラハラ感”が漂っていたので、もう関わりたくないなと思ってブロックしました」

 緑川彩花さん(仮名・26歳)も男性の自慢話に付き合わされた経験を持つ。

「メッセージのやりとりの時点で『会いましょう』みたいな連絡が頻繁に来ていたのですが、私の仕事が忙しく4回ドタキャンしちゃったんです。そんなにドタキャンされたら、普通はもう誘わなくなると思うんですけど、今度は勝手に待ち合わせ場所と日時を送ってきたんですよね。『緑川さんの仕事が終わるまでずっと待ってます!!!』みたいなメッセージも来てて……」

 あまりの圧の強さに根負けした緑川さんは、しぶしぶ待ち合わせ場所に行ったという。