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38歳バツイチ独身の私が、婚活目的ではなくマッチングアプリを始めてみた理由と“その結果”

松本千秋さんインタビュー #1

2020/11/18

source : 文藝春秋 digital

genre : ライフ, 社会, ライフスタイル, 読書

欧米を中心に世界中で使用されているマッチングアプリ「Tinder(ティンダー)」。その実体験を赤裸々に描いた松本千秋さんによる漫画『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』(幻冬舎)が刊行され、11月18日からテレビ東京でドラマ化される。

 

「当初の連載タイトルはそのまんま『38歳バツイチ独身女がティンダーをやってみた結果日記』だったんですが、私が使い始めた2018年当時は、その名を他人に言うのが憚られるほど、巷の認識としてはユーザーだと公言するには恥ずかしいアプリだったような気がします」と語る作者の松本さんは、なぜ自ら危険な“火口”に近づいたのか?

後編へ続く)

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松本千秋さん ©末永裕樹/文藝春秋

「今はテレビで特集が組まれるほどメジャーなものになっていますが、2年ほど前は結婚を前提にした婚活アプリですら人に言うような感じじゃなくて、こっそりやるものっていうイメージが強かったんです。

 そんな状況の中、結婚を目的にしないティンダーは“真面目なお付き合い”という建前すらないこともあり、『不誠実な人だと思われたくない』と、使っていることを言えない人も多かったと思います。特にアラサー、アラフォー世代は抵抗感があったんじゃないでしょうか」

 筆者は現在37歳だが、未婚の同級生に「これからマッチングアプリで出会った人とデートするんだけど……」と初めて教えてもらったのは、やはり松本さんがサービスを使い始めた2018年頃だった。そして当時は自分も抵抗感が大きく、即座に「大丈夫、それ?」と聞いてしまった記憶がある。

イケメン率の高さに衝撃を受けるチアキ。(著書より)

「ティンダー=ヤリモク(体目当て)」イメージの先鞭を付けたのは、2017年頃にTwitterで話題を呼んだ「暇な女子大生」の存在も大きいかもしれない。

 高学歴男子たちと日々逢瀬を重ねる女性の告白は、池田エライザ主演でTVドラマ化されたほど人気を集めた。