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露骨なワンチャン狙い、「タイプの女性だ!」と思ったらビジネス勧誘…マッチングアプリ、よくある4つの「落とし穴」

2021/12/16

genre : ライフ, 社会

「相手は38歳のメーカー勤務の男性だったんですけど、いざ会ったら自分の仕事の自慢話だけを延々とされて……。本当に私に興味あるのか? という感じで、2時間くらいお話をして、最後はきっちり割り勘をしてさよならしました。

 べつに割り勘が悪いとかじゃないんですけど、ただ話を聞いてほしいだけなら、そんなに私に執着する必要なかったのでは……。その後も連絡が来ましたが、発展性がなさそうだったので切りました」

木村文乃似の女性と会えたものの…

 マッチングアプリのプロフィール欄を見ると「勧誘お断り」と書いている人も多い。「勧誘なんて都市伝説かと思っていました」と話すのは松岡健太郎さん(仮名・29歳)だ。松岡さんは以前、某自己啓発セミナーの勧誘に引っかかった。

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「勧誘なんて嘘だろって思ってましたけど、見事にハマってしまいました。女優の木村文乃さん似のとても綺麗な方とお会いすることができたんですが、一緒にカフェに入った途端、テーブルの上に教材のような本をドンと置かれて『これを一緒に読んでいきましょう!』と言われました。

 僕もビビってしまって、小一時間くらい『幸せになる方法』のような文章を一緒に読みましたね。さすがに入会することはなかったですが、そもそもあんな綺麗な方が会いましょうと言ってくる時点でおかしいと気づくべきでした」

 その後も松岡さんはマッチングアプリを続けている中で、このような勧誘目的のアカウントを見極める術を身につけたと話す。

©iStock.com

利用者は誠実な振る舞いを

「プロフィール欄に『向上心』とか、『自由に生きたい』『高みを目指したい』と書いている人は大抵宗教の勧誘ですね。あとは若いのに『自由業で年収800万』と書いている人もマルチの勧誘目的です。

 それでも、やはり『青い鳥』を求めてしまいアプリをやめられない。現実としてはハイスペックな男女だけがマッチングし、僕のような平々凡々とした夢見る一般人が会費を払って、その仕組みを支えていることはわかっているんですけどね……」

 リアルの出会いがないと嘆く声も多数聞かれる現代において、マッチングアプリは不可欠な恋愛ツールとなっている。利用者は誠実な振る舞いを心がけてほしいものだ。

露骨なワンチャン狙い、「タイプの女性だ!」と思ったらビジネス勧誘…マッチングアプリ、よくある4つの「落とし穴」

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