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露骨なワンチャン狙い、「タイプの女性だ!」と思ったらビジネス勧誘…マッチングアプリ、よくある4つの「落とし穴」

2021/12/16

genre : ライフ, 社会

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 ネットを介して手軽に恋愛相手を探せるマッチングアプリ。現在では大手企業の運営するメジャーなものだけでも20以上のサービスが乱立し、老若男女が出会いを求め活用中だ。しかし、中には純粋な恋愛目的ではない利用者やとんでもない言動をする人々のせいで、様々なミスマッチが発生している。(取材・文=沼澤典史/清談社)

「写真ではわからなかった」対面して驚愕

 マッチングアプリではプロフィール写真で相手を選別できる機能があるため、男女問わず自身の写真を“盛る”ことはよくある話。ゆえに実際に会ったときの印象が異なってしまう。田中涼介さん(仮名・30歳)は、ある女性の容姿に驚きを隠せなかった。

「結構長くアプリをやっているので、写真は盛られているのが普通だと分かっています。なので実際に会って多少体型や容姿が違っても全然気にしません。ただ、3年前に会ったある女性は歯が真っ黒で、明らかに僕の許容範囲を超えていました。

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『〇〇さんですか?』と声をかけて、笑ったその女性はイカスミパスタを食べた後くらいに歯が黒くて……プロフィール写真は遠目で撮られたものでしたが、すごくスレンダーでかわいらしかったんですけどね。そのときは急用が入ったことにして、お茶もせず、逃げるように帰りましたね」

©iStock.com

 田中さんはその後、彼女と連絡を取ることもなかったという。

“ワンチャン”を狙う男性からのセクハラ行為

 一方、女性側からは男性によるセクハラ行為が挙げられた。

「マッチングした男性とふたりでお酒を飲んでいたんです。はじめは普通に話していたのですが、向こうのテンションが上がってしまったのか、何の脈絡もなく『オレのモノはデカいから、試してみる?』と下ネタをぶっこまれました。『いや、結構です』と答えて帰りました」(26歳/女性)

 テンションが上がったからといってぶっこんでいい話ではないが、手軽に会えるアプリで“ワンチャン”を狙う男性によって、このようなセクハラ行為が行われているのは想像に容易い。セクハラ以外で“あるある”だったのが、男性の自慢話だ。