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キムタク&静香の子Koki,に「周囲が戸惑い」

 しかし撮影当初、木村と工藤を両親に持つKoki,に対して周囲は距離感に戸惑っていた面もあったようだ。孤立しかけたKoki,のために一肌脱いだのは母である静香だった。

「クランクインの時は周囲が緊張していて、Koki,さんにあまり気軽に話しかけちゃまずいかなと、みんなが遠慮して距離をとっていました。そんな時、静香さんが気さくに話しかけてくれたんです。そのおかげでKoki,さんとも楽しく話せるようになりました。

 Koki,さんもみんなに心を開いてくれて、『次の撮影って●●だよね』とか、普通に話しかけてくれるんですよ。しかも家庭のことも気にせず話していて。家族でどこへ行ったとか、トト(木村拓哉の呼び名)やマミー(工藤静香の呼び名)が何をしたとか。家庭トークはご法度かと思っていたので、拍子抜けしました」(同前)

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Koki,のインスタグラムより

 東映撮影所での撮影中はケータリングサービスが準備されていたが、木村家を知る人物は、木村家の“特殊な食事情”を心配していた。

「静香さんの家族の食事へのこだわりはすごいんです。オーガニック野菜や無添加の調味料などこだわりの食材を使っていて、体に悪いものは一切使わない、という気迫すら感じます。味付けもごくごく薄味。濃い食べ物に慣れている身としては『味ついてない?』と思ってしまうほどです(笑)。Koki,ちゃんやCocomiちゃんは結構大きくなるまで、ファストフードを食べたことがなかったはずですよ」

Koki,のインスタグラムより

 Koki,は共演者やスタッフらと同じ釜の飯を食べて、関係を深めていくことができたのだろうか。

「ケータリングの時は、みんな好きに選んでいました。その時にKoki,さんが選んでいたのはカレーだったかな。実際に食べているところは見ていませんが、『みんなと一緒のもの食べるんだー』と少し意外でした。

 そういえば作中でも、Koki,さんが一般家庭に出てくるような極々普通のカレーを食べるシーンがあるんです。静香さんのインスタには“意識の高い”食事風景がよく投稿されているので、若干違和感がありましたね」(前出・映画関係者)

「いいね、いいね」厳しい清水監督が“ベタ褒め”

 若い新人の役者に対しては、「優しく接すると調子に乗る世代」だとして、手厳しく指導することもある清水監督だが、Koki,に対しては意外な演技指導だったという。

「監督はkoki,さんにシーンの説明を丁寧にしたり、『その表情ではお客さんにわかってしまうよ』などと演技指導する場面もありました。彼女も素直に聞いている様子で、自分でわからないところを質問することもありました。Koki,さんは片足に体重が乗ってしまうモデルの癖を直そうとするなど、ひたむきでしたよ。

 本番になると、『いいね、いいね』と監督はベタ褒め。本当はダメ出ししたいシーンもあったかもしれませんが、監督よりも年上の静香さんがずっと現場にいましたから(苦笑)。

「牛首村」のポスター

 撮影以外では監督は話し好きでみんなを笑わせてくれたので、Koki,さんも馴染みやすかったようです」(同前)

 Koki,はインタビューで「牛首村」の主演が決まった時に、父・木村拓哉と母・工藤静香に相談したことをこう明かしている。