〈あらすじ〉
ファッション・デザイナーを目指すエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、ロンドンのデザイン学校に入学し、ソーホー地区の古いアパートで一人暮らしを始める。新居で眠りにつくと、エロイーズは憧れの60年代ソーホーにいた。そこで歌手を目指す魅惑的なサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)に出会い、彼女と身体や感覚がシンクロするようになる。眠るたびにタイムリープを繰り返していたある日、夢の中でサンディが殺される場面を目撃し、その日から現実で謎の亡霊たちに付き纏われる。極限状態に追い込まれながらも、サンディを殺した人物が生きている可能性に気付き、事件の真相を探り始める。
〈解説〉
60年代と現代のソーホーで、夢を抱く二人の女性の恐怖がシンクロしていくサイコホラー。監督は『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト。118分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆60年代音楽は優しく愉しいが、話は少女マンガ風。夢と現実の混乱が妙にわびしく感じられる。T・スタンプの登場が救い。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★★60年代ロンドンに寄せる監督の幻想が当時撮られたB級映画への偏愛と共鳴する。微熱にうるむネオンの陰に魔が潜む。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆オープニングからドキドキの演出。使用楽曲、60年代の街の光景、美しい車、物語に潜む闇と不気味さ、全てが魅力的。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆「ハリウッド・バビロン」的なロンドンの闇が渦巻く上京女子の地獄巡り。60sの幻影の扱い方も見事な眩惑サイコホラー。
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洞口依子(女優)
★★★★★ネオンと鏡の狂乱の世界!古典味なのに新機軸なサイコスリラー。スウィンギング60'sのソーホーを再現した美術に陶酔。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『ラストナイト・イン・ソーホー』(英)
12月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
https://lnis.jp/