1ページ目から読む
3/4ページ目
『大岡環境副大臣 自民党支部への雇用調整助成金 返金へ』(NHK12月10日)
大岡氏は当初、返還する理由はないと説明していたが石原伸晃氏の内閣官房参与辞任を受け一転した。やはり政界を動かしているのは石原伸晃なのである。
岸田人事で転落していく人々
今回の件ではコロナ感染の際にすぐに入院して「優遇」「上級国民」と批判された伸晃の過去を多くの人が思い出したのも相乗効果になってしまった。つまり、くすぶり続けているネタをもともと抱えていたのだ。そんな人が岸田首相に指名されて転落していく。
この感じ、実は既視感がある。どこかで見たぞ、なんだっけ……? わかった、甘利明氏の自民党幹事長の就任だ。
思い出そう。甘利氏は岸田政権発足後に幹事長に指名されたはいいが、2016年に経済再生担当相を辞任した金銭授受問題を巡り「国会で説明がされていない」と再び火がついた。その声は選挙にも直撃。焦った甘利氏は「私がいなければ日本は立ちゆかない。経済界は全員わかっている」とまで演説。しかし小選挙区で落選。
「岸田ノート」の正体は
こうしてみると岸田首相は過去に炎上した人物を指名して「またその過去を注目させる」ことが得意なようである。総裁選では国民の声を書きためているという「青いノート」を披露していたが私はあれが「デスノート」に見えてきた。名前を書いた人間に引導を渡す岸田デスノートに。
岸田デスノートの例は他にもある。