1ページ目から読む
2/3ページ目


 用意するものは、キッチン掃除用ウェットシート。ポイントは、洗浄成分の液性が弱アルカリ性(重曹、セスキ炭酸ソーダ等)のシートを選ぶこと。油を乳化して効果的に落としてくれるからです。

 ないしは、中性でもしっかり「界面活性剤」が含まれていたり、シートにエンボス加工が施してあったり、油馴染みのいいオレンジオイルが添加されているタイプを予算に応じて多めに準備しましょう。

 レンジフードの外部は床に対してほぼ直角に備え付けられているので、液体状の洗剤ではややリーチしづらい部分です。そのため、洗浄成分が染み込んだウェットシートを利用すると合理的かつ手軽なのです。

ADVERTISEMENT

©iStock.com

 ウェットシートの使い方にもコツがあります。レンジフードに「湿布」するように貼り付けて、10分程度置くことで汚れが緩みます。あとはその汚れをシートで拭き取って捨てるだけ。ただし長時間放置すると乾燥して無意味になるので要注意です。ついでにスイッチや赤外線受光部なども忘れず掃除しておきましょう。

余裕があれば「ミドル掃除」を

 もう少し気力と体力に余裕がある人は「ミドル掃除」を。掃除するのは(1)レンジフードの外側、(2)レンジフードの内側、(3)換気扇フィルター/整流板。所要時間は1~2時間です。

 用意するものは、以下の4つです。

・キッチン掃除用ウェットシート
・キッチン掃除の「油汚れ用」アルカリ性洗剤スプレー
・粉末状の酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)、もしくは重曹、セスキ炭酸ソーダ
・古歯ブラシなど、捨てて惜しくないブラシ

 レンジフードの外側と内側の垂直面は、ライト掃除の手順にならってウェットシートで湿布+拭き取りを行います。汚れの量(面積)があまりに多い場合は、破れないタイプのキッチンペーパー+アルカリ洗剤スプレーのコンボで対処しましょう。手肌が弱めな方には、油汚れに強いスプレータイプの食器用洗剤が意外におすすめです。

 次に取り掛かる「換気扇フィルター」は、「漬け置き」掃除が有効です。まずは広めのシンクに45リットルゴミ袋を二重にして置いて50~60度のお湯を注ぎ、粉末状の過炭酸ナトリウムを大さじ2~4杯ほど溶かします。そこに換気扇フィルターを浸し込んでください。

 20~30分経ったら取り出して、古歯ブラシ等で汚れをかき出し、お湯ですすぎます。手荒れするので、ゴム手袋かサージカル手袋を装着したほうが安心です。

 整流板はできれば取り外してから洗剤湿布+拭き取りで対処しましょう。すすぎが可能であればお湯ですすいで仕上げます。