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徹底的に掃除する「ディープ掃除」

 換気扇を徹底的にきれいにしたい方は、「ディープ掃除」にトライしてみてはいかがでしょうか。

 掃除するのは(1)レンジフードの外側、(2)レンジフードの内側、(3)換気扇フィルター/整流板から、(4)ファン、(5)ネジ等の小物まで。所要時間3時間以上のフルコースです。

 用意するのは、ミドル掃除の道具に加えて、

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・古いクレジットカードのようなプラスチック板、ないしは換気扇掃除用のヘラやブラシ
・ガラスの小瓶のようなもの

 ファンの汚れが激しい場合は、フィルター同様、漬け置き掃除をすることになります。その前段階として、粘土状になった「油+ホコリ」のかたまりを可能な限りこそげ落としておくことが大事です。シロッコファンの場合は手を切る恐れがあるので、必ずゴム手袋を装着してください。

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 ただ、力ずくで行うとファンを傷つけたり壊したりしかねないので、少しでも無理だと思ったら、掃除は外注したほうが無難でしょう。

 ファンはねじ等、外せるものは全て取り外しての「漬け置き」掃除が有効です。「ミドル掃除」の手順を参照してください。

 ねじ等は無くすと大変なので別にし、ガラスの小瓶にお湯を注ぎ、小さじ1杯ほどの過炭酸ナトリウムを溶かしたところに漬け込みましょう。

換気扇掃除の「その先」とは?

 実は、換気扇掃除には「その先」もあります。戸建て住宅の場合は換気扇が直に家の外に向いていることが多いですが、マンションやアパートでは「換気ダクト」と呼ばれる筒(風道)を排気が通り、ベランダなどにある吹き出し口から外に出て行く仕組みになっています。

 この換気ダクトの内部が汚れていると、ベランダの外壁面に真っ黒な油やホコリのような汚れが張り付いたり、ひどい場合には床面にまで垂れたりします。さらに、汚れは排気そのものを妨げます。吹き出し口の油汚れが顕著な場合は、ダクト専門の清掃を依頼することを検討してもいいかもしれません。

換気扇掃除に適した“季節”

 ここまで気力・体力に応じた換気扇掃除の方法をご紹介してきましたが、読んだだけでげっそり疲れた方もいるのでは? 

 そもそも、冬の換気扇掃除に気が進まないのは仕方がないのです。というのも、油汚れ全般は気温が低いと固まりやすい、つまり真冬ではなく、気温や水温が高い時期のほうが掃除に適しているからです!

 とはいえ何もしないでは気がひける暮れは、「ライト」にタッチしておき、残りは来年のGW頃の自分によろしく! そう思えば、少し気が楽になるのではないでしょうか。