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《女子高生誘拐死亡事件の真相》「薬でラリってて…」被害者と加害者が出会った“病んだ若者”が集まる「オーバードーズの会」の実態とは

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「入江容疑者、金城容疑者、篠原さんの3人は会員制交流サイトのSNSで知り合ったようです。ただ、篠原さんが入江容疑者と会ったのはこの日が初めてだった。12日11時頃、金城容疑者が、篠原さんが部屋にいないことに気づき探したところ廊下で倒れていた。消防に通報したのは金城容疑者です。篠原さんは親に何も伝えず外出していたようです」(同前)

ゴミ箱から見つかった100錠分の薬の空殻

 篠原さんに着衣の乱れ、出血や外傷はなく、滋賀県警は司法解剖の結果、死因は薬物中毒だったと明らかにした。

「入江容疑者宅のゴミの中からは、抗不安剤、睡眠導入剤、咳止め薬などおよそ100錠分の空殻が見つかった。被害者の体内から検出された薬物の成分については検視結果を待っている状況です」(同前)

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犯行に使用したとみられる入江容疑者が所有するミニバン ©文藝春秋

 事件が起きたのは家賃約5万円のファミリータイプのアパートで、入江容疑者は昨年からこの3DKの部屋に1人で住んでいた。入江容疑者を見掛けたことがあるという住人によると「挨拶をすれば返してくれた。小柄ではない」という。

 また、最近は金銭面でのトラブルを抱えていたようだ。

「仕事はカメラマンと聞いていましたが、コロナで仕事がなくなったようです。資金繰りが悪くなったからか、入江さんは家賃を数カ月分滞納していましてね。今年8月から保証会社と入江さんとの間で裁判が行われていました」(アパートの所有者)

 14日夕方、入江容疑者の部屋からは警察によってビニール袋に入れられた衣服やパソコンのハードディスクのようなものが押収され、アパートの駐車場に停められていた入江容疑者が犯行に使用したとみられる高級ミニバンも搬出された。

バレエにメイドカフェ…被害女性の「夢」とは

 亡くなった篠原さんを幼少期から知る人物は驚きを隠せないでいた。

「聖奈ちゃんは3歳くらいからクラシックバレエの教室に通っていて、小さくて可愛らしい子でした。活発な子で、友だちとよく一緒になって教室の中を走り回っていたんです。その時の笑顔が忘れられません」

幼い頃の篠原さん(知人提供)

 亡くなる直前までSNSで連絡を取っていた友人は、「彼女には夢があった」と打ち明ける。

「友人の友達が聖奈で、SNSでつい最近まで連絡を取っていました。高校を途中で辞めて通信制の高校に通っていました。夢は声優になることで、大阪の声優学校にも通っていると聞きました。聖奈はそこまで友達が多い印象はなかったのですが、YouTubeに歌の投稿をしたり、メイドカフェでバイトしたりしていて、人前に出ることは割と好きな印象でした」

 そんな聖奈さんの人生を暗転させたのは、「オーバードーズの会」だ。

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