「ザリガニはどこからおしっこを出す!?」「ゾウの歯は何本でしょう?」「世界で一番力持ちの昆虫は?」などなど、いきもののミステリアスな生態が楽しく学べるクイズ本『よし、わかった! いきものミステリークイズ』を刊行した動物作家の篠原かをりさん。いきものへの愛と知識を活かしてクイズ解答者や『日立 世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとしても活躍中の篠原さんに、テレビのことや新刊のこと、一緒に暮らすいきものの話を聞きました。(全2回の1回目。後編を読む)

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幼少期は、人間の出ているテレビをあまり見ていなかった

――今度の新刊は、篠原さんが『日立 世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターになられたことにあやかって、『よし、わかった! いきものミステリークイズ』というタイトルになったそうですが、どういったきっかけでミステリーハンターになられたのでしょうか?

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篠原 番組には、最初はパネラー(解答者)として出演したんです。それで番組の忘年会に参加した際に「世界中どこにでも行くので、ミステリーハンターをやってみたいです」とスタッフの方にお話ししたら、本当にアマゾンに行かせていただいて。

篠原かをりさん ©橋本篤/文藝春秋

――自ら売り込んだわけですね。子供の頃からよく見ていた番組だったんですか?

篠原 幼少期は、人間の出ているテレビをあまり見ていなかったんですが、この番組は楽しく見ていました。なので、自分がミステリーハンターになるなんて感慨深いものがありましたね。

――人間が出ていない番組……ということは、動物の番組ばかり見ていたんですか?

篠原 そうです。『世界ふしぎ発見!』も、動物の出てくる回をチラチラ見ているうちに、番組のファンになりました。

©橋本篤/文藝春秋

『世界ふしぎ発見!』ではすごい経験をたくさんさせていただいた

――草野仁さんや黒柳徹子さんに実際に会われて、どうでしたか?

篠原 芸能界に明るくない私ですらよく知っている有名な方たちだったので、「本当に存在するんだ!」と、織田信長の本物を見たような気持ちになりました。草野さんの第一印象は、「やっぱり骨格がしっかりしてらっしゃるな」。黒柳さんは、愛らしさが爆発していて、「少女の透明感と可愛さを最も長く保持していらっしゃる方じゃないかな」と思いました。

――その草野さんと黒柳さんに推されていて、番組で篠原さんの特集まで組まれていましたね。

篠原 たいへんありがたいことに、出水麻衣アナウンサーや出演者の方々、スタッフの皆さんが暖かく見守って応援してくれて……。『世界ふしぎ発見!』には、すごい体験をたくさんさせてもらっているので感謝しています。ミステリーハンターになってからは、ダイビングのライセンスも取得して、地上だけでなく海の中まで行けるようになりましたし。