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「今もエサとしてのゴキブリはたまにいます」  “留守番が得意”なタランチュラ3頭をペットに飼う動物作家が経験した“ペットロス”

篠原かをりさんインタビュー#2

2022/01/27

source : ライフスタイル出版

genre : エンタメ, テレビ・ラジオ, 娯楽

note

「ザリガニはどこからおしっこを出す!?」「ゾウの歯は何本でしょう?」「世界で一番力持ちの昆虫は?」などなど、いきもののミステリアスな生態が楽しく学べるクイズ本『よし、わかった! いきものミステリークイズ』を刊行した動物作家の篠原かをりさん。いきものへの愛と知識を活かしてクイズ解答者や『日立 世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとしても活躍中の篠原さんに、テレビのことや新刊のこと、一緒に暮らすいきものの話を聞きました。(全2回の2回目。前編を読む)

◆◆◆

ドブネズミが今年の夏に亡くなり、今はペットを飼っていない

――篠原さんのいきものクイズ本のシリーズ第一弾、『フムフム、がってん! いきものビックリ仰天クイズ』では、「動物園クイズ」「水族館クイズ」「昆虫館クイズ」という3つの章立てだったのですが、今回の新刊では、新しく「おうちのいきものクイズ」の章も加わりました。いま、篠原さんのおうちには、どんないきものがいますか?

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篠原 ミステリーハンターになる前は、いろんないきものを飼っていたんですが、いまは旅に出ることが増えたので、留守番が得意なタランチュラが3頭いるだけで、あとは実家に犬がいます(注:学術的に蜘蛛は「頭」と数える)。

篠原かをりさん ©橋本篤/文藝春秋

――以前はゴキブリやネズミを飼われていましたが……。

篠原 ペットとしてのゴキブリはもういなくなりました。タランチュラのエサとしてのゴキブリはたまにいます。ネズミは寿命が2年くらいなのですが、最後までいたドブネズミが今年の夏に3歳4カ月という大往生で亡くなって以来、飼っていないです。

タランチュラはあまりエサを食べないから放置に強い

――タランチュラ同士が交尾して増えたりは……?

篠原 部屋を分けているので、それはないです。タランチュラは同じ部屋に入れておくと、食べちゃうので。

©橋本篤/文藝春秋

――食べちゃう!?

篠原 動くものはなんでもエサだと思ってしまうので。

――はー、そうなんですね。それで、ゴキブリをエサとしてあげていると。

篠原 はい、ゴキブリかコオロギを。でも、タランチュラはあまりエサを食べないんです。タランチュラのオスの成体は、1年間なにも食べずに生きて死んでいくという感じなので。エネルギーの効率がよくて放置に強いんです。

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